ブラジルに完敗も手倉森JのOA興梠は収穫を強調 「多くの課題の中に良いところもあった」

縦パスを受ける場面は数えるほども「前でキープもできた」

 リオデジャネイロ五輪本大会に向けた腕試しの一戦として、現地時間30日にホスト国ブラジル五輪代表と戦い0-2と完敗した手倉森ジャパンだが、最前線でプレーしたオーバーエイジ枠のFW興梠慎三(浦和)は「今日の試合が大事ではなく、大事なのは初戦のナイジェリア戦」と、本大会を見据えていた。

 先発出場した興梠は1トップの位置に入ったが、中盤までを完全にブラジルに制圧されるゲーム展開では数えるほどしか縦パスを受ける場面がなかった。それでも、その少ない機会ではしっかりとボールを収めて味方につなぐ安定感のあるプレーを見せ、「個人的には前でキープもできたし、この強い相手にポストプレーができたのはプラスになる」と手応えも得た。

 試合全体を通して「相手にほとんど主導権を握られながらの戦いでしたけど、レベルの違いを感じさせられたという気もするし、たくさんの課題の中に良いところもあった」と振り返ったなかで、唯一とも言えるビッグチャンスは後半8分だった。敵陣で相手のパスミスをカットすると、縦パスを受けた興梠は冷静に相手を引きつけてパス。MF中島翔哉(FC東京)がGKと1対1になったが、浮かせようとしたシュートは相手GKに阻まれチャンスを逸した。

 リオ五輪本大会でも、強豪相手の対戦で少なくなるであろうチャンスを決めていくことが求められるだけに、「後半はスペースが空いてくるなかで、ダイレクトでつなげる場面もあった。相手のミスからチャンスもあったので、それを決められるようにしたい」と、巡ってきたチャンスをスコアにつなげることの重要性を語った。

 

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