クロップ監督、シティと“白熱”天王山でペップと抱擁 激闘ドローは「ボクシングのようだった」

リバプールのクロップ監督とシティのグアルディオラ監督【写真:Getty Images & AP】
リバプールのクロップ監督とシティのグアルディオラ監督【写真:Getty Images & AP】

首位シティが2位リバプールと対戦した首位攻防戦はハイレベルな戦いとなった

 4月10日、プレミアリーグ天王山となる第32節マンチェスター・シティ対リバプールが行われた。真正面からぶつかりあった結果は2-2の引き分け。試合後、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督とリバプールのユルゲン・クロップ監督は互いの健闘を称え合い、熱い抱擁をかわした。クロップ監督は「まるでボクシングのような試合だった」と大一番を振り返っている。

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 首位シティと2位リバプールによる直接対決。試合は開始5分で動いた。ホームのシティは相手陣内でのクイックリスタートからMFケビン・デ・ブライネがドリブルで運んで左足でミドルシュート。DFジョエル・マティプに当たって軌道が変わったボールは右ポストを叩いてからゴールラインを越えた。

 リバプールも同13分にFWディオゴ・ジョッタのゴールで同点とする。左からのクロスをファーでFWモハメド・サラーが折り返し、ポルトガル代表FWが冷静に押し込んだ。しかし、同37分にはFWガブリエル・ジェズスのゴールでシティが勝ち越しと、ハイテンションな展開で試合は進んだ。

 後半開始1分でリバプールは再び同点に持ち込む。右サイドのサラーが対角線に走り込んだスルーパスを送り、そこへ走り込んだFWサディオ・マネが右足で流し込んだ。

 2-2となった後もお互いに激しい攻防を繰り広げたが、これ以上スコアは動かずにドロー決着。首位攻防戦にふさわしいハイレベルな一戦は互いに譲らず、勝ち点1を分け合う結果となった。首位シティが勝点74、2位リバプールが同73と1ポイント差の状況が続いている。

 試合終了直後にはグアルディオラ監督とクロップ監督がピッチサイドで熱い抱擁を交わす場面もあり、2人のライバル関係も注目を集めた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」によれば、クロップ監督は真っ向からぶつかりあった激戦を「ボクシングのようだった」と振り返ったという。

「一瞬でも腕が下がったら、その瞬間に大きな一撃を食らうところだった。多くのものを気に入っているよ。我々は今までで一番拮抗していたと思う。後半のスタートからより良くなった。シティは背後へのボールなどを明らかに試していた。少しでも呼吸を整えようとすれば、その瞬間に新しい攻撃がやってくる。素晴らしいゲームだった。結果については耐えなければいけないし、耐えることができるものだろう」

 お互いに強度の高いプレーの応酬で、メンタル的にもフィジカル的にも消耗が激しい試合となったことは間違いないだろう。だが、クロップ監督は「この試合のインテンシティーはクレイジーだった」とした上で、「楽しかった。私はこれが好きだ」と語っている。プレッシャーが懸かる大一番も、楽しみながら戦っていたようだ。

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