「待つだけの価値あった」 セルティック古橋がゴール起点パス、日本人アタッカーの復帰に現地熱狂

復帰戦で同僚に称えられるセルティックFW古橋享梧【写真:Getty Images】
復帰戦で同僚に称えられるセルティックFW古橋享梧【写真:Getty Images】

昨年12月のセント・ジョンストン戦以来、およそ3か月半ぶりに復帰

 セルティックのFWの古橋亨梧は現地時間4月9日のスコットランド・プレミアシップ第33節のセント・ジョンストン戦(7-0)に途中出場し、ハムストリングの負傷からおよそ3か月半ぶりに復帰した。スコットランド紙「ザ・スコッツマン」は7得点のゴールショーを展開したゲームの中でも古橋がピッチに立った瞬間が「最も大きな歓声が上がった」とエースの復帰を報じた。

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 試合の前日会見でアンジェ・ポステコグルー監督がメンバー入りを明言していたなかで、その言葉通りに古橋は2021年12月26日の第20節セント・ジョンストン戦(3-1)以来、約3か月半ぶりにメンバー入りを果たした。

 セルティックは前半8分にDF旗手怜央のゴールで先制。同22分にFWギオルゴス・ギアクマキス、同36分にFW前田大然が追加点を奪うなど序盤からゴールを重ねた。後半に入っても勢いは止まらず、PKとMFマット・オライリーの2得点で後半28分までに6-0とした。

 すると同29分にサポーター待望の瞬間が訪れる。FWジョタに代わって、古橋が登場。今季公式戦16得点5アシストのエース復帰に本拠地セルティック・パークはこの日一番の盛り上がりを見せた。古橋にゴールこそ生まれなかったものの、同33分には前田に絶妙なパスを通して、FWリエル・アバダが決めたゴールの起点となるなど存在感を発揮した。

 地元紙「ザ・スコッツマン」は「セルティックはパークヘッドでセント・ジョンストンを無慈悲に破壊した」と一方的な結果を報じたうえで、「ファンをうずうずとさせていたが、待つだけの価値はあった」と一方的なゲーム展開の中で訪れた古橋復帰の瞬間に注目。古橋がピッチに入った時には「セルティック・パークで最も大きな歓声が上がった」とし、さらに6点目のゴールの喜びで立ち上がっていたサポーターは「立ったまま古橋の復帰を待っていた」とレポートした。

 セルティックはこれでリーグ戦5連勝。2位レンジャーズとの差を暫定で9ポイントに広げた。タイトル奪還に向けて突き進むチームに頼れる点取り屋が帰ってきた。サポーターの熱もより一層高まりそうだ。

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