冨安同僚や“今季最速男”、覚醒した未完の大器も 終盤戦突入のプレミアリーグBEST11を独自選出
アーセナル守護神ラムズデールは守備の立て直しに貢献
イングランド1部プレミアリーグも今シーズン、残すところはあと10試合あまり。マンチェスター・シティとリバプールによるタイトルレースから、過酷な残留争いまで激しいデッドヒートが各所で繰り広げられる。
そうしたなかで、選手個人の活躍からも目が離せないところだ。リーグ終盤戦を前に、今シーズンのベストイレブン級の活躍を見せる注目の11人を独自に選出した。
<GK>
■アーロン・ラムズデール(アーセナル)
今季成績:24試合22失点
名手GKベルント・レノに代わってレギュラーを掴み、怪我で離脱するまでリーグ戦24試合連続でスタメン出場。12回のクリーンシートを記録するなど、守備の安定に大きな役割を果たした。加入直後は2400万ポンド(約38億円)の移籍金が高すぎるとの批判も上がったが、それが過小評価であったことをパフォーマンスで証明した。
<DF>
■トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)
今季成績:26試合2得点
今季リーグ戦26試合で11アシストをマーク。正確無比なキックを武器に例年以上のペースでアシスト数を伸ばしている。攻撃面での貢献度の高さが際立つ一方、一部では守備面での能力を疑問視する批判も出ているようだが、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督はそうした声を「理解できない」と一蹴している。同じポジションではチェルシーのDFリース・ジェームズやアーセナルのDF冨安健洋、アストン・ビラのDFマティ・キャッシュなど若い力の台頭も目立ったが、実績も踏まえても彼を超える存在はいないだろう。
■ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)
今季成績:27試合1得点
右サイドバックとの兼任でフル稼働しているカンセロのインパクトは絶大だ。サイドにとどまるだけではなく、中央へポジションを取ってパスワークの起点となるシティのキーマン。右足のアウトサイドを使った意表を突いたクロスや変幻自在のフェイクを織り交ぜたドリブルなど“魅せる”プレーも多く、従来のサイドバックの枠を大きく超えた選手と言えるだろう。
■フィルジル・ファン・ダイク(リバプール)
今季成績:27試合3得点
昨季の負傷による長期離脱から文字通り完全復活を遂げた「世界最高のCB」。3月5日に行われたプレミアリーグ第28節ウェストハム戦(1-0)でリバプール加入後のホーム無敗記録を「60」に伸ばしてリーグ記録を更新した。チームに絶大な安心感をもたらしている。
■アントニオ・リュディガー(チェルシー)
今季成績:26試合2得点
去就に関する話題が注目を集めているリュディガーだが、ピッチ上で披露しているパフォーマンスは29歳にしてキャリアベストといっても過言ではない。守備面での貢献はもちろんだが、第16節リーズ・ユナイテッド戦(3-2)では1試合に2度のPK獲得という離れ業も。データ分析会社「オプタ」によれば、ブライトン戦で瞬間最高速度「36.7km/h」を記録。リバプールのモハメド・サラーらを抑えて今季“プレミア最速”を誇っている。