元日本代表DFがJ1序盤戦ベストイレブン選出 「思っていた以上のレベル」と評したのは?

好調ぶりが際立つ上田と鈴木の日本人2トップは「すごく強力」

<FW>
■細谷真大(柏レイソル)
年齢:20歳
Jプロ歴:3年目
今季成績:5試合2得点(出場410分)

 細谷は若くて、スピードもある。少しでも気を抜くと、相手が「そんなに速いの?」という反応の場面が多い印象です。第5節の名古屋グランパス戦(1-1)でも、(日本代表の)中谷進之介にスピードを見せつけていて、相手にとって嫌な存在だと思います。

■上田綺世(鹿島アントラーズ)
年齢:23歳
Jプロ歴:4年目
今季成績:5試合3得点(出場405分)

 鈴木優磨との日本人2トップはすごく強力で、相手の守備陣に圧力がかかっているのを感じます。上田はどこからでもゴールを狙えるし、鈴木はギラギラしていて、お互いの良さを引き出し合っている。ブラジル人FWエヴェラウドが怪我(内転筋関連鼠径部痛)で一時帰国となりましたが、上田が好調のうちはそこまで不安はなさそうです。

■ピーター・ウタカ(京都サンガF.C.)
年齢:38歳
Jプロ歴:8年目
今季成績:5試合3得点(出場449分)

 昇格組の京都が1勝2分2敗で持ちこたえているのは、ウタカの活躍のおかげだと思います。このチーム事情で3ゴール。得点の取り方が“戦術ウタカ”みたいになっていて、第3節ジュビロ磐田戦(1-4)で1人少ない状況のなか、スルーパスを自分で持ち込んでネットを揺らした一撃は圧巻でした。ヴァンフォーレ甲府時代のパトリック(現ガンバ大阪)、ハーフナー・マイク(現FCボンボネーラ)みたいに、分かりやすくプレーしやすいのでしょう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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