香川”最高”の相棒が急転”最強”のライバルに! トゥヘル、出戻りの天才ゲッツェを「センターで使う」

クロップ時代は中央・香川と右ゲッツェで相乗効果も

 そして、注目の起用法について質問を受けると、指揮官は「私は、マリオが中央の選手だと見ている。彼は疲れ切るだろうが、私たちは彼に対する期待で満ち溢れている」と断言した。

 トゥヘル監督は就任1年目の昨季、主に2つのシステムを使い分けた。前半戦から中盤戦にかけて採用した中盤の選手を逆三角形に配置する4-3-3システムではインサイドハーフのポジションに香川とマンチェスター・シティに移籍したギュンドアン、元ドイツ代表MFゴンサロ・カストロが多く起用された。後半戦に定着した4-2-3-1では香川がトップ下のポジションで不動の地位を築いていた。

 トゥヘル監督は右サイドでプレーしていたムヒタリアンの代役ではなく、中央での起用を示唆している。愛弟子のシュールレを右サイドで起用するためなのか、ゲッツェは中央で起用する方針を固めている。

 ユルゲン・クロップ前監督(現・リバプール)時代には香川がトップ下、ゲッツェが右サイドで華麗なコンビネーションを見せたが、トゥヘル体制では香川は「ドイツ最大の才能」と称される出戻りのゲッツェとポジション争いを強いられることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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