トッテナム、ブラジル代表DFを1年で放出か 「冨安を逃して、間違いと認めた」と英メディア指摘
トッテナムが獲得を見送った結果、冨安は最大のライバルであるアーセナルへ移籍
イングランド1部トッテナムは、昨夏の移籍市場でバルセロナからブラジル代表DFエメルソン・ロイヤルを獲得した。しかし、エメルソンのパフォーマンスは安定せず、シーズン終了後の放出要員にしたとされている。この動きを受けて、英メディア「HITC」は「トッテナムがアーセナルの男をめぐり、間違いを認めたことを示した」と報じている。
トッテナムは2021年の移籍市場で、2600万ポンド(約40億円)を投じてスペイン1部FCバルセロナからエメルソンを獲得した。しかし、レギュラーになることが期待された右サイドバック(SB)はトッテナムで満足なパフォーマンスを見せることができず、アントニオ・コンテ監督の下では定位置を獲得できていない。
エメルソンはコンテ監督の求めるウイングバック像に合わず、さらにイングランドでの生活にも馴染めていないという。こうした状況を受けて、トッテナムは放出に向けて動き始め、獲得に関心を示すクラブを探し始めたようだ。
トッテナムは、エメルソンを獲得する前に、当時イタリア1部ボローニャに所属していた日本代表DF冨安健洋の獲得にも動いていた。しかし、最終的にはエメルソンを評価。すると、トッテナムの最大のライバルであるアーセナルが、エメルソン獲得よりも安い1600万ポンド(約24億円)で、移籍市場最終日に冨安の獲得で合意に達した。
アーセナルに加入した冨安は、エメルソンとは対照的に、すぐに右SBのポジションを獲得。現在は負傷で離脱しているが、ファンの人気も掴んでいた。
記事では、「トッテナムは、簡単に獲得できたはずの冨安を逃し、さらに1000万ポンドも節約できたのに、代わりにエメルソンを獲得したことを間違いだったと認める時が来たのか? ここまで冨安はアーセナルで輝いているぞ」と疑問を投げかけ、「もちろん2人に違いはあり、冨安はよりセンターバックの選手で、日本代表でもそこでプレーしている。だが、スパーズにとっては、間違いなくエメルソン以上に良い補強となっていただろう。そして、スパーズは間違いなく、間違いだったと認めていることだろう」と触れている。
ふくらはぎの負傷で戦線離脱の続いている冨安だが、復帰後にはさらにトッテナムが獲得を見送ったことの後悔を募らせるようなプレーを見せてほしいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)