「エバートン×マンC」“スキャンダル級”の判定へ英物議、ランパード監督が激怒「3歳の娘でもPKだと分かる」

ハンドをアピールするエバートンの選手たち【写真:Getty Images】
ハンドをアピールするエバートンの選手たち【写真:Getty Images】

シティMFロドリがペナルティーエリアで“ハンド疑惑”、VAR介入もPKならず

 イングランド1部エバートンは2月26日(現地時間)、プレミアリーグ第27節でマンチェスター・シティと対戦して0-1で敗れた。首位のシティを相手に接戦を演じながらも、勝ち点を得られなかったエバートンのフランク・ランパード監督は試合後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定を激しく批判した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

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 現役時代にシティにも所属したランパード監督にとっては、古巣との一戦。前半からエバートンは、堅い守備を見せて、シティにチャンスを作らせない。逆に前半34分にはFWリシャルリソンがゴールに迫ったが、ブラジル代表のチームメイトであるGKエデルソンに阻まれた。

 後半に入って、勢いを増すシティに押し込まれたエバートンだが、GKジョーダン・ピックフォードの好守もあり、スコアレスのまま時計の針を進めていく。そんななか、後半37分には、MFベルナルド・シウバの左サイドからの折り返しが、エバートンのDFに当たってコースが変わると、最後はFWフィル・フォーデンが詰めて、シティがついに均衡を破った。

 追う展開となったエバートンは反撃に転じるものの、シティからゴールを奪えない。迎えた後半39分だった。リシャルリソンの放ったシュートをシティのGKエデルソンがブロック。高く浮いたボールをMFロドリがコントロールしようとするが、目測を誤り、ボールを腕に当ててしまう。エバートンの本拠地グディソン・パークは「ハンドボール!」と一斉にハンドを主張したが、VARはハンドと判定せず、主審に映像チェックも求めなかった。

 解説者の元イングランド代表DFガリー・ネビル氏は、自身のツイッターで「私はペナルティーだと思った」と投稿すれば、元イングランド代表FWガリー・リネカー氏も「うわー、確実にPKだろう?」と驚きを隠せなかった。さらに、スポーツライターのポール・トムキンス氏は「(直前の動きで)オフサイドであったことを願うよ。そうでなければ、シティを相手にPKを与えられなかったのは、間違いなくスキャンダルだ。マラドーナと同じくらい、明確なハンドだ」と、伝説の「神の手ゴール」のエピソードを引き合いに出した。

 PKを与えられなかったエバートンは、このまま0-1で敗戦。英紙「デイリー・メール」によると、試合後のランパード監督は怒り心頭だったようだ。

「正しい仕事ができないオフィシャルによって、勝ち点1を逃した。丁寧に言っても無能だ。酷い言い方をしたら?分からないね。完全に(VARの)クリス・カバナのところだ。主審はPKと分かっただろう。だが、彼は見えなかった。判定は信じられないものであり、私たちは得られるべきものを、得られなかった。あれをPKと判定するのに5秒も必要ない。主審に確認しに行くように伝えるべきだった。彼らは不自然な位置にあった腕にボールが当たったのに、PKを与えなかった。私の家には3歳になる娘がいるが、彼女もあれがPKだと理解できるよ」

 降格圏の18位バーンリーとの勝ち点差が、わずか「1」と低迷している17位のエバートン。首位のチームを相手に善戦し、勝ち点を得られればチームも勢いづいた可能性があっただけに、ランパード監督も強い言葉を発したのかもしれない。

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