猶本光、なでしこジャパンで「嬉しかった」出来事と「突きつけられた」課題とは?

アジアカップでは見事なFKも決めた【写真:(C)AFC】
アジアカップでは見事なFKも決めた【写真:(C)AFC】

代表で待望の初ゴール「その1本が来た時に決められるように、いつも練習していた」

――アジア全体のレベルに変化は感じられましたか?

「アジアカップには3大会出場しましたが、8年前に出場した時は、自分が初出場だったこともあり、すごくレベルが高いと感じたんです。スピードのある選手が多かった印象があります。今回のアジアカップは、『選手が大きくなったな』『体格が大きいな』と感じました。そういう選手を集めているのかもしれませんね。サッカーの全体的なレベルも、上がっているのかもしれません。ミャンマー、ベトナム、タイといった国にも、力のある選手が増えてきている感じを受けました」

――韓国や中国との試合では、互角以上にできていたと思います。いわゆる強豪との試合ではいかがでしたか。

「韓国や中国といった相手にも、相手にシュートまで持って行かれる画面が少なかったり、日本のほうがボールを保持している時間は長かったと思います。相手は、日本相手に守って守って少ないチャンスで勝負をかけてくるという狙いのなか、自分たちがその少ない相手の攻撃のなかで守り切ることができなかったというのが課題でした」

――今大会では、代表初ゴールもありましたが、個人としてはどのような大会になりましたか?

「まずは新しいチームでの初めての公式大会だったので、ここでゴールを決めたい思いもありました。直接FKのチャンスは普段あまり訪れないのですが、その1本が来た時に決められるように、いつも練習していました。そのFKのチャンスが巡ってきて、大舞台で決めることができたのは、嬉しかったです」

――代表初ゴールで自信がついたり、プレッシャーから解放されたりしたことはありましたか。

「初ゴールを決めることができて、これまで支えてくれた方や応援してくれている方が喜んでくれたことが何よりうれしかったです」

――セットプレーのキッカーとしては、存在感を示せましたね。

「そうですね。ミャンマー戦のゴールとベトナム戦でも、セットプレーの流れから2点決まったので、結果につなげることができてプラスに考えています」

――女子W杯に出場するためにも、ここからはWEリーグに戻って、力を付けていかないといけません。猶本選手はアジア杯を戦い終えて、どんなところを高めていきたいと感じていますか。

「WEリーグは、これから盛り上げていかないといけないリーグです。そこでは、さらに自分の引き出しを増やしたり、精度を上げたりして、毎試合成長して、お客さんに『もう1回、見に行きたい』と思うようなプレーを追求していきたいです」

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング