ゴールデンルーキー松木玖生、元日本代表DFが「思っていた以上のレベル」と語った能力は?

「中心選手として考えられている可能性も十分」と太鼓判

「松木と同じく、高校選手権でも注目を集めた静岡学園高の(ジュビロ磐田MF)古川(陽介)はテクニックが武器。彼のようなタイプは最初に結果を出せると自分の間合いが生まれたりしますが、ガツガツ来られてやらせてもらえないことが多々あります。古川が開幕戦でベンチ外だったのに対し、松木はパワーもあるので、やれるじゃんと思わせられたのかなと。『超高校級』と言われ、(高卒でプロ入りしたばかりの)小僧にやられたらなめられると相手のマーク、警戒が厳しくなるなかでも実際に負けずにやっていたので、間違いなく自信をつけたと思います」

 栗原氏は「似たタイプは少ない」と松木について語り、アルベル監督率いるFC東京で主力の一角を担う可能性も十分あると推察する。

「FC東京のやりたいサッカーはまだこれからですけど、松木を使えると判断したからアルベル監督も開幕戦に出している。正直に言えば、中盤ではMF青木拓矢、MF安部柊斗よりも存在感があったし、新しい外国籍監督で若手起用も積極的という巡り合わせ的にも“持っている”選手です。すでに中心選手として考えられている可能性も十分。仮に日本代表に当てはめるなら、(4-3-3のインサイドハーフを務める)MF守田英正、MF田中碧のポジション候補だと思います」

 希代のゴールデンルーキーが、プロの世界でどのような成長曲線を描いていくのか、目が離せない。

[プロフィール]
栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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