賛否のセルティック“旗手外し”采配 OBが擁護「ファンは受け入れなければいけない」

ボデ/グリムト戦で途中出場となったDF旗手怜央【写真:Getty Images】
ボデ/グリムト戦で途中出場となったDF旗手怜央【写真:Getty Images】

UCLベスト16進出を懸けた第1戦でボデ/グリムトに1-3敗戦

 日本人選手が4人在籍するスコットランド1部セルティックは現地時間2月17日にUEFAカンファレンスリーグ(UCL)のベスト16進出を懸けた決勝トーナメント・プレーオフ第1戦でノルウェー1部のボデ/グリムトと対戦し、1-3で敗れた。

 セルティックは2点を先行される展開となり、後半34分には日本代表FW前田大然が1点を返すも、その2分後にさらに失点。ホームアドバンテージを生かせず、次ラウンド進出に向けて黄色信号が灯った。

 この試合では加入以来好調を維持するDF旗手怜央がスタメンを外れ、定位置の4-3-3の中盤インサイドハーフにはトム・ロギッチとマット・オライリーが並び立つ形で起用された。

 今冬に旗手とオライリーが新加入して以降、スタート時のインサイドハーフの組み合わせは旗手とロギッチ、あるいは旗手とオライリーが基本形で、ロギッチとオライリーの組み合わせはこれが初めてだった。試合に敗れたこともあり、このアンジェ・ポステコグルー監督の采配に対して批判の声も上がっていた。

 しかし、セルティックOBの元イングランド代表FWクリス・サットン氏は地元紙「デイリー・レコード」で、ポステコグルーでチーム作りは「進行中」であり、采配にも問題はなかったと擁護している。

 サットン氏は「レオ・ハタテを先発させるべきだったとも言えるし、ロギッチかオライリーのどちらかを選び、どちらかを外すべきだったと言えるかもしれないが、私はそうは思わない」と中盤の組み合わせの問題について言及。「セルティックが上手くいっていれば、2人(ロギッチとオライリー)がプレーしたとしても何の問題もなかったはずだ」とコメントしており、批判は的を射ていないと感じているようだ。

 さらに、同氏は「ポステコグルーはバスを停めるタイプの監督ではない。彼のスタイルはディフェンダーを無防備にするが、それは攻撃的にいくための代償だ」と指揮官が攻撃的な戦い方を好んでいることを指摘。守備面での改善は必要だとしたうえで「(監督のやり方を)疑問符を付けたり、批判したりする時期ではない」「セルティックファンはこのやり方を受け入れなければいけない」とサポーターに忍耐を求めた。

 逆転勝利が期待される現地時間2月24日の第2戦では、旗手がスタメンに返り咲くのだろうか。ポステコグルー監督の采配に注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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