京都・曺監督、浦和戦勝利の“走るスタイル”に自信 「ヨーロッパにも負けていない」と称賛の数値とは?

京都を率いる曺貴裁監督【写真:Getty Images】
京都を率いる曺貴裁監督【写真:Getty Images】

12シーズンぶりのJ1復帰戦、浦和に1-0勝利で大きな自信に

 京都サンガF.C.は2月19日のリーグ開幕戦、ホームに浦和レッズを迎えたゲームに1-0で勝利し、12シーズンぶりのJ1復帰戦を飾った。京都の曺貴裁監督は試合後「走行距離120キロと209回のスプリントはヨーロッパにも負けていない」と、走るスタイルへの自信を語った。

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 京都は2010年シーズンを最後にJ2へ降格し、昨季にジュビロ磐田に次ぐ2位を勝ち取ってJ1に戻ってきた。曺監督自身も19年に湘南ベルマーレを率いていて以来のJ1になったが「試合前から変な高ぶりもなく、いつもやっていることをやろうと選手とも話してピッチに送り出した」と話す。

 その立ち上がりから、京都は持ち前のハイプレスをかけ続けた。指揮官が「真っ向勝負以外の戦いが存在するとすれば、その戦い方が必要とは思わない。自分が肌感覚で相手に対してどうかを学ばない限り、成長も勝利もないと思う」と話したように、小細工せずにハイラインで前へ前へと圧力をかけた。

 浦和のロングボールに裏返される場面もあったものの恐れずにラインを上げ続けたなか、後半4分にスローインからの流れで短くつなぐとMF川﨑颯太がワンツーで抜け、マイナスのラストパスをゴール前へ。そこにFWピーター・ウタカが合わせて先制ゴールを奪った。終わってみれば、これが決勝点になった。

 その勝利に曺監督は「昨年もスリリングな試合で勝った時に喜んだのを思い出した。じわっと嬉しかった」と話したが、この試合で得たものをこう話している。

「相手がJ1の浦和だからと言って、自分たちを出さない試合にはしたくなかった。自分たちの行く道が少し明るくなるような試合はできた。この先、闇やいきなりの穴ぼこがあるのがシーズン。自分たちが全部できたと思わないように謙虚に進んでいきたい。一番の収穫はJ1の舞台にビビらずやれたこと」

 そのうえで指揮官は、「インテンシティーの高い動き、速い動きがたくさん見られた。走行距離120キロと209回のスプリントはヨーロッパにも負けていない。見ている方も楽しませられたと思う」と話し、チームが見せた走るスタイルへの思いを話した。

 スプリント回数自体は浦和の208回と拮抗したが、走行距離は7キロ以上も上回った。無駄走りになること、走らされる展開を厭わずにやり続けて得た勝ち点3は、チームにとって大きな自信になりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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