ベテラン長友が抱く“多摩川クラシコ”・アウェー戦への思い 「フロンターレ、素晴らしいな」…感動の光景とは?

「絶対に負けられない」ダービー 長友は「まだまだできるところをアピール」

――日本代表に招集され続けるためには、クラブでの活躍が非常に重要になると思いますが、対戦相手に日本代表選手がいる時というのは、やはり特別に力が入りますか?

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山根 もちろん、そこは意識します。サイドなので、直接、マッチアップする回数は限られてくると思いますが、代表でずっとスタメンを張ってきている佑都くんと、試合でマッチアップして、自分の今の実力がどれくらいかは図れます。佑都くんは、他の日本人が誰も経験をしてきたことのないことを、ずっと経験されてきた選手なので、最大限のリスペクトをもって、いま自分ができることをどんどんチャレンジしたいですし、世界基準のスピード、フィジカル、判断を体験できる機会は、なかなかありません。自分がどれだけできるのかが計れる本当に貴重な機会ですし、またJリーグでプレーしてくれていることが、僕たちは本当に嬉しいですね。刺激しかないです。

 また、そこで勝つことができたら、「代表の試合にも絡むべきじゃないか」という目で、周りも見てくれるようになると思います。一発目から、めちゃめちゃチャンスだと思って、僕はやりますね。特に日本代表の最終予選の2連戦に僕は出場できなかったですし、そこに対する悔しさもあるので、その悔しさも一発目からぶつけて、今年はこういう形でやるんだというのを、周りに見せられればいいかなと思います。

長友 山根さんが、これだけ意気込んでいますが、その気持ちに負けたらダメなので、それを上回る熱量と情熱で戦いたいですね。そして、山根さんだけでなく、同年代で中学生の時から意識していた家長さんもいるので、絶対に負けられません。そして自分も、しっかりとまだまだできるところをアピールしたいと思います。

 それに……フロンターレは5年で4回優勝しているんですよね? もういいでしょ! そろそろ“華の都”東京の時代が来ないといけないと思うので、このあたりでフロンターレには落ち着いていただいて、FC東京の時代にできたらいいなと思います。

山根 いやいや、僕らには僕らの目標がありますし、3連覇を狙っています。自分のキャリアを考えても、代表に入ってW杯に行くという目標があるなかで、しっかり成績を残すことも大事です。何より、佑都くんのいる東京には、絶対に負けたくありません。

――「FC東京の時代に」ということですが、長友選手が昨シーズン戻ってきて、今のFC東京に足りないと感じたことは、何でしょうか?

長友 チームというよりも、まずは自分ですよね。自分が左サイドをしっかり活性化させないと、攻撃に厚みが出ない。なので、まずはそこにフォーカスして取り組みたいと思います。そこが良くなれば、チームは大きく変わるはずです。今年は、W杯イヤーでもありますし、僕もすごく大きな覚悟を持っているので、東京も結果が残せるように、タイトルを取れるように頑張りたいです。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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