浪速の“ファンタジフタ”がJ2東京Vの救世主に? 緑の名門に巻き起こる「二川フィーバー」

移籍後初先発の岡山戦で決勝点をアシスト 限定グッズも緊急販売へ

 J2の東京ヴェルディが15日、J1のガンバ大阪から先月末に期限付き移籍で加入し、初先発となった10日の第22節ファジアーノ岡山戦(2-1)で決勝点をアシストした元日本代表MF二川孝広の活躍にあやかり、限定グッズを緊急販売することが分かった。

 G大阪の黄金期を支えた浪速の“ファンタジフタ”のプレーに、陰りは見られなかった。ホーム初お披露目となった岡山戦、32番の緑のユニホームを身にまとった二川は、4-2-3-1のトップ下で先発出場。そして1-1で迎えた後半38分、その類稀な才能が輝きを放つ。左サイドでボールを受けると、タイミングを見計らいながら左足で質の高いクロスを供給。DF井林章の決勝ゴールを演出した。

 冨樫剛一監督も「やはりすごい」と唸るほど、出場2試合目にして絶大な存在感を発揮しているベテランMFだが、ピッチ外でも“二川フィーバー”は巻き起こっているという。クラブ広報によれば、この岡山戦にも関東在住のG大阪サポーターなどが足を運び来場者が増加しただけでなく、SNS上での二川関連の投稿記事への反響も大きいという。

 こうした状況を受けて、クラブはG大阪時代に付けられた愛称“ファンタジフタ”の文字がプリントされたオリジナルTシャツを急きょ製作。24日に味の素スタジアムで行われる第25節ザスパクサツ群馬戦で限定50枚を緊急販売するという。「ほんまに売れるんですか……」と目立ちたがらない本人の性格とは逆行するように、緑の名門はピッチ内外でさらなる“二川フィーバー”を巻き起こそうとしている。

 東京Vは第22節終了時点で、勝ち点23の19位。J2・J3入れ替え戦圏内の21位群馬とは勝ち点4差しかない。今季の命運を左右する一戦に向けて、救世主“ファンタジフタ”への期待は高まるばかりだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

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