日本がネイマールの4発でブラジルに惨敗

 

ネイマールが右足、右足、左足、頭で圧巻の4ゴール

 

 アギーレジャパンが14日、シンガポール国立競技場でブラジルと対戦し、0-4で完敗した。フル出場した相手エースのネイマールに4ゴールを叩き込まれた。

 FIFAランク48位の日本に対し、6位のブラジル。日本は過去の国際Aマッチでカナリア軍団に未勝利で、これまで10戦で2分け8敗だった。昨夏のコンフェデレーションズカップで0-3と完敗して以来の対戦に選手たちも意欲を燃やしていた。

 日本代表を率いて4戦目となったハビエル・アギーレ監督は王者相手に驚きの布陣で挑んだ。自身、日本代表監督として初勝利を飾った10日のジャマイカ戦からスタメンを6選手入れ替えると宣言していた通り、大幅にメンバーを変更。これまで不動の主力として牽引してきた本田圭佑、長友佑都がまさかのベンチスタートとなった。

 その前半、日本は時折、チャンスを作りはしたが、随所でブラジルの個人技に圧倒された。とりわけ日本のゴールを脅かしたのはエース、ネイマール。1度ボールをもたれると簡単に起点を作られた。そして前半18分、左サイドのネイマールがDF酒井高徳の背後を突いて、DFラインの裏へ。ジエゴ・タルデッリからの絶妙なスルーパスを受けると、飛び出したGK川島永嗣を右に交わし、右足で豪快に先制弾を蹴り込んだ。

 日本もブラジルゴール前でFW小林悠やDF塩谷司がフリーでシュートを放つも枠をとらえきれず、前半を0-1で折り返した。

 後半、アギーレ監督は森岡亮太に代えて本田を投入。しかし反撃の準備を整える前に、再びネイマールにやられてしまう。途中出場のコウチーニョが中盤で柴崎岳からボールを奪うと、DFラインの裏に鋭い縦パスを入れ、ここに走り込んだのが背番号10。GKと1対1となると、冷静に右足で右隅に流し込んだ。

 後半7分、アギーレ監督は小林悠に代えて武藤嘉紀をピッチに送り、試合の流れを引き寄せようとするが、ブラジルの勢いは止まらない。同14分、再び柴崎が中盤でボールを奪われると日本はカウンターを受け、最後はネイマールが右足でシュート。同17分にはネイマールが起点となり、最後はコウチーニョが右足シュート。同20分過ぎには同じくネイマールのチャンスメークから途中出場のロビーニョが右足シュート。いずれもわずかに枠をそれたが、完全に崩されたシーンだった。

 そして後半32分、GK川島が相手ミドルを弾いたところに詰めたのがネイマール。左足でゴールネットを揺らし、ハットトリック。さらに同36分、途中出場のカカが左からクロスを上げ、ここに走り込んだのがまたもや背番号10。ヘッドで4ゴール目を叩き込んだ。

 日本は後半10分に岡崎慎司の右足シュートがポストを叩くシーンもあったが、最後までブラジルゴールをこじ開けることはできなかった。なす術なく完敗。アギーレ監督はこの敗戦を今後にどうつなげるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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