“ストップ・ザ・青森山田”を果たすのは? 絶対王者がダークホースと激突【高校選手権3回戦展望&注目選手】

3回戦で対戦する青森山田と阪南大高【写真提供:オフィシャルサポート】
3回戦で対戦する青森山田と阪南大高【写真提供:オフィシャルサポート】

ユース年代のトップランナーである青森山田に死角はあるのか?

 3回戦屈指の好カードは「青森山田×阪南大高」だろう。大会前の展望から、絶対的王者の青森山田の最初の関門はここではないかと言われていた。

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 青森山田の強さはもう言わずもがなだろう。これまで2大会連続準優勝で、今年はFC東京内定のMF松木玖生(3年)とFC町田ゼルビア内定のMF宇野禅斗(3年)のダブルボランチを軸に、得点力抜群のFW名須川真光(3年)、右の高速アタッカーMF藤森颯太(3年)、安定感抜群のGK沼田晃季(3年)、そして対人とビルドアップに秀でた丸山大和(3年)と三輪椋平(3年)のセンターバック(CB)コンビと隙のない陣容を揃える。インターハイでは大会新記録となる30得点をマークして優勝。ユース年代最高峰のリーグである高円宮杯プレミアリーグEASTで優勝するなど、ユース年代のトップランナーである。

 今大会の注目は、どこが青森山田を止めるのか、そのまま青森山田が3大会連続のファイナリストになって3度目の優勝を手にするのか、にある。初戦の大社(島根)戦は前半こそ相手の粘りにあって0-0で折り返したが、後半3分に名須川がゴールを挙げると、そこから怒涛のゴールラッシュで6-0の圧勝。「青森山田ここにあり」を強烈に印象付けた。

 3回戦の相手は阪南大高。6年ぶり2回目の出場と常連校ではないが、今年のチームの総合力は非常に高い。湘南ベルマーレ内定のエースFW鈴木章斗(3年)は、今回は出場をしていないが京都橘のFW木原励(浦和レッズ内定)に並んで関西トップのストライカーで、屈強なフィジカルを生かしたポストプレーと、ガンバ大阪ジュニアユースで磨いたドリブルを武器に、前への推進力をフルに発揮してゴールに迫る。

 彼だけではない、鈴木とコンビを組むFW石川己純(3年)も縦へのスピードとテクニックを持ち合わせたFWで、この2枚の破壊力は強烈。さらに左サイドのMF田中大翔(3年)はストップ&ダッシュを繰り返しながら、独特のリズムでサイドを突破していくアタッカーで、右のMF松本楓悟(3年)はバランス感覚に優れて、スペースをパスとキープ力で活用できる選手。サイドと中央を上手く活用しながら組み立てる攻撃の破壊力は凄まじい。初戦の丸岡(福井)戦では田中、石川、鈴木のゴールで3-1の快勝。2回戦の奈良育英(奈良)戦では攻撃陣が大爆発。鈴木の5ゴール、石川の2ゴール、田中の1ゴールで青森山田を上回る8-0の圧勝。勢いに乗った状態で決戦に挑もうとしている。

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