関東第一・小野監督、独特ムード“国立”の重み実感 「帰り道に国立の凄さを実感すると思う」

関東第一の小野監督【写真:荒川祐史】
関東第一の小野監督【写真:荒川祐史】

12月28日の開幕戦で中津東に6-0と大勝

 第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕戦が行われ、関東第一(東京B)が中津東(大分)に6-0で大勝した。チームを率いる小野貴裕監督は、会場となった国立競技場の重みを痛感したと話した。

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 試合に先駆けて開会式で選手宣誓などが行われ、独特のムードのなかで試合に臨んだ。それだけに小野監督は「日頃から普通ではないというか、ステージが上がるほど難しいと都大会でも話してきた。特に試合前に関しては、前半0-0でもいいからしっかり帰ってきてくれと伝えた」という。

 それでも、試合が始まってみれば躍動した関東第一のイレブンは前半13分にMF若松歩がセットプレーのこぼれ球を蹴り込んで先制。前半だけで3-0として、後半も3点を追加した。小野監督は「いつもと違う環境のなかで大きなほころびを作らずに戦ってくれた。今日に関して言えば、攻撃陣が思い描いていた形で点を取れた」と、選手たちを称えた。

 国立競技場でプレーをすることはいつも通りにはいかないと、主将のDF池田健人は「普段と違う環境でやるために、いつもと違うグラウンドを借りて練習した」というチームとしての準備もあったと話す。それでも「試合の5分、10分前は緊張したけれども、試合前のボールを蹴る時間でいつも通りになれた」と強心臓ぶりを見せた。

 その一戦を終え、小野監督は「まだ浮ついた気持ちでいるので、帰り道に国立の凄さを実感すると思う。緊張することは分かっていたので、何をやるとは決めず、その時の感情や雰囲気に合わせて準備をしたいと思った」と話したが、もしかしたら選手たちの方が国立という大舞台に対して前向きに臨めていたのかもしれない。

 今後、準決勝まで勝ち残れば再び国立で戦うチャンスもある。31日の2回戦に向けては休養日が1日多いアドバンテージもあるだけに、最高のスタートになったと言えそうだ。

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