ポルトガルを救った18歳の“強心臓”MF 鮮烈な同点弾を決め「僕が蹴りたい」とPK2番手を務め成功

EURO史上3番目の若さで決めた一撃 新星サンチェスがポーランド戦で躍動

 2大会連続で欧州選手権(EURO)準決勝進出を果たしたポルトガルに、スーパースター候補が誕生した。準々決勝ポーランド戦で同点ゴールを決め、今大会2度目のマン・オブ・ザ・マッチに選出された18歳の新星MFレナト・サンチェス(バイエルン・ミュンヘン)だ。試合後に「PK戦はロナウドの次、2番目に蹴りたかったんだ」と話し、恐るべき強心臓ぶりを見せたとスペイン紙「AS」が伝えている。

 前半2分、FWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)にいきなり先制ゴールを許す展開となったポルトガルの救世主となったのは、この日先発で起用されたサンチェスだった。同32分、FWナニ(フェネルバフチェ)の落としを受けると、トラップから左足を一閃。シュートは相手DFの身体に当たって角度が変わり、ゴール右隅に収まった。18歳312日でこの試合を迎えたサンチェスのファインゴールで、ポルトガルがスコアを1-1のタイに戻した。

 その後試合は膠着し、延長戦を含めた120分間でもスコアは動かずPK戦に突入。1人目のキッカーを務めたFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)、レバンドフスキの両エースが成功させたのに続き、ペナルティースポットに向かったのはサンチェスだった。18歳にこの役割は重すぎるかと思いきや、相手GKの逆を突いてしっかりと成功させ、ポルトガルのPK戦勝利に貢献した。

 EURO歴代3番目の年少記録となるゴールを決めたこともあり、サンチェスはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。「チームが良い結果を残した後に、個人の賞を受け取るのはいいことだと思う。でも重要なのはチームだ」と話した上で、PK戦についてこう振り返った。

 

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