日本の新司令塔・柴崎が代表への思いを語る 「特別な思いはある。国を代表して戦う喜びがある」

アギーレジャパン初勝利の決勝点を演出

 日本代表の鹿島MF柴崎岳は10日、ジャマイカ戦(新潟)で代表2戦連続先発出場を果たした。前半16分に代表通算1100得点となるオウンゴールを誘発するクロスを放ち、1-0の勝利とアギーレジャパン初勝利に貢献した。
 美しい連係だった。FW岡崎慎司(マインツ)が、相手のマークにつぶされかけながら突進し、MF本田圭佑(ACミラン)にパスを届ける。本田がアウトサイドを駆け上がった柴崎へとつなぐと、そのままクロス。相手GKがパンチングでクリアしたところ、相手DFに当たってゴールラインを割るオウンゴール。拍子抜けした表情の柴崎は、しばし正座の体勢で、駆け寄る同僚を待った。
 長年、遠藤保仁(G大阪)が背負った背番号「7」を受け継いだ、若き司令塔は日の丸を背負う喜びをこう語った。
「特別な思いはある。国を代表して戦ってプレーできる喜びがある。新たな気持ちでプレーできている」
 試合前にはハビエル・アギーレ監督から熱い檄が飛んだという。
「細かい指示がありましたが、本当に勝ちたいという意欲だけは伝わってきた。選手全員も試合で出せたと思う」
 決定機はつくったが、オウンゴールの1点のみ。とても満足できる内容とは言い難い。次戦はシンガポールで王国ブラジルと対戦する。「難しい試合になる。勝利を目指して頑張りたい」。苦戦の覚悟しながら大金星を狙う。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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