アギーレジャパン初勝利を目指してDF長友がガンガン行く 「後ろで下がっているだけじゃ、僕じゃない」

積極性を前面に

 日本代表は、きょう10日、新潟でジャマイカと対戦する。インテルDF長友佑都は、「勝利は自信になる」と言い、アギーレ体制初勝利を渇望した。
 アギーレ新体制となった9月のウルグアイ、ベネズエラ戦では勝利を逃した。長友は笑って「勝利というのは、戦う上でほしいし、それは自信にもなってくる。勝つことで、マスコミの皆さんもポジティブになってくれるんじゃないかとも思いますし」と言う。
 笑顔を裏付ける周到な準備もできたからだろう。前回は準備期間が短く、ぶっつけ本番に近い状態だったが、そこから確認、修正を行ってチームは少し前進した。その手応えがある。
「前回やったことのプラスアルファという感じ。みんなで練習をやれたことは良かった。守備の確認もしたし、どこでボールを取るか、引く場面もあるし、そういった確認はできた。相手の動き方で変わってくるし、臨機応変にやっていきたい」
 個人の役割に目を向ければ、前ザッケローニ体制下と大きく変わらないという。持ち味である積極性を前面に押し出して戦う。
「いや、変わらないですね。タイミング良く出られるときは前に出るし、左サイドにボールがあるときは、気にせず前にいっていいという風になっている。上がれるときは行ってくれ、という感じ。後ろで下がっているだけじゃ僕じゃない選手でもできるし、(攻撃参加は)僕の特長。前に出られるときは、積極的に出たい」

香川とのコンビ再結成

 さらに、長友は前回招集を見送り、今回からアギーレジャパン初参戦となるMF香川真司とのコンビ再結成にも意欲を示した。ザックジャパンでは、香川と、長友が縦関係となる左サイドが日本のストロングポイントとなっていた。その継続を口にする。
「彼の好きなプレー、どの位置でボールをもらうのが好きか分かっているつもり。真司を気持ちよくプレーさせること、それが日本代表にとって大事だし、彼が消えちゃうと日本にとって良くない。それはW杯でも思ったこと。自分が生かしながら、自分も生かしてもらう。真司が前向きでボールをもらえば、アイデアもあるし、チャンスができる」
 2大会のワールドカップを経験し、所属するインテルでもハイレベルな戦いに身を投じてきた。長友は苦笑いで「もうおっさんなんで」と言うが、「若い選手に刺激をもらいながらやっていますよ」という言葉には自信と余裕がにじんだ。変わらぬ中心選手として、アギーレ監督に初勝利を贈る。その準備は万端だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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