日本代表DF塩谷に吉田不在で代表デビューの好機 「手の届かないところだったけど、近づいた」

攻撃センスを兼備するDF

 日本代表は8日、新潟市内でジャマイカ戦(10日・新潟)に向けた非公開練習を行った。戦術練習では、アギーレジャパン初選出となった広島のDF塩谷司が主力のセンターバックに入ったもよう。サウサンプトンDF吉田麻也が負傷で代表を辞退。この千載一遇の好機を塩谷は逃さない。
 ザック体制の終期にも候補合宿に参加した、25歳のDFは、代表定着、定位置奪取に向けてアピールを続けている。その手応えを口にする。
「(代表は)手の届かないところだったけど、だいぶ近づいてきた。この10日間ぐらいで、どれだけ自分を出せるか。1日1日が勝負だと思うし、継続してやっていきたい」
 所属の広島では3バックの一角を務めるが、アギーレ監督のドレスは4-3-3。短期間での適応が求められる。
「広島のサッカーとはフォーメーションやポジショニングも違う。広島はゆっくりとしているけど(代表は)スピードが求められる。真ん中をやるにしてもサイドをやるにしても、DFなんでコミュニケーションを取ってやっていきたい。センターバックなら、守備のバランスを意識しながらやりたい」
 また、塩谷は国士舘大でセンターバックにコンバートされるまでは、中盤のポジションを担っていた。高い攻撃センスも備えるだけに、ビルドアップや、最終ラインからの持ち出しにも期待が集まる。取材陣からの「縦パスなども得意だと思うが」という質問に頷き、こう答えた。
「そうですね。そこは持ち味だと思っているし、そういうプレーをやっていけたらと思っている」
 日本代表の新たな戦力となれるのか。得点力も兼ね備えたDFが、代表デビューの時を迎えようとしている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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