スイス代表の19歳超新星FWがシャルケ内田の同僚に… クラブ史上最高の31億円で争奪戦制す

メガクラブも狙っていたエンボロの獲得を発表 EUROにも4試合出場

 日本代表DF内田篤人が所属するシャルケは、欧州選手権(EURO)にも出場していたバーゼルのスイス代表FWブレール・エンボロを獲得した。19歳の超新星は2021年6月30日までの5年契約にサイン。メガクラブが熱視線を送っていたという才能は、新天地にドイツを選択した。

「キッカー」など独メディアの報道によれば、移籍金はおよそ2000万ユーロ(約23億円)で、成績に応じたボーナスが加われば最大で2700万ユーロ(約31億円)ほどになると推定されている。両クラブは移籍金を公表していないが、2010年にオランダ代表FWクラース=ヤン・フンテラールをACミランから獲得した際の1400万ユーロ(約16億円)を抜き、クラブ史上最高額になることは確実のようだ。

 シャルケのクリスティアン・ハイデルSDも公式サイトを通じて声明を発表。「我々は高い能力を備え、欧州のトップクラブが熱望していたFW、ブレール・エンボロをFCシャルケ04に迎えることができた。彼は国際的な経験も非常に豊富だ」と、未来のクラック候補の獲得に喜びを露わにした。

 エンボロは14年にFCバーゼルでプロデビューを果たし、デビュー戦でゴールも決めている。2014-15シーズンにバーゼルで同僚だった元日本代表FW柿谷曜一朗(C大阪)とも仲が良く、柿谷はその能力を絶賛していた。身長185センチの高さに加え、速さ、巧さ、強さと三拍子揃った規格外のストライカーは、バーゼルでは通算90試合出場30得点を記録。EUROフランス大会ではスイス代表の一員として参戦。ベスト16でポーランドに敗れたが、エンボロは4試合に出場していた。

 過去にはマンチェスター・ユナイテッドやバルセロナ、ユベントスとメガクラブからの関心が報じられていた。しかし、15年1月にはバーゼルのゲオルグ・ハイッツSDが「この冬には移籍しないだろう」と明言し、移籍の適切なタイミングを見極めていた。リーグ7連覇中のバーゼルで、直近3度の優勝を経験した19歳は、満を持してブンデスリーガへ挑戦することになった。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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