アーセナル冨安、マンUに惜敗もチーム1位タイ評価 「サンチョをほぼ黙らせた」

マンU戦で惜敗も攻守で高評価のアーセナルDF冨安健洋【写真:Getty Images】
マンU戦で惜敗も攻守で高評価のアーセナルDF冨安健洋【写真:Getty Images】

チームは3失点も冨安は対面のサンチョに仕事をさせず

 アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間12月2日のプレミアリーグ第14節マンチェスター・ユナイテッド戦(2-3)に右サイドバック(SB)として11試合連続でスタメン出場。チームは敗れるも、対面のイングランド代表MFジェイドン・サンチョに仕事をさせないなど要所を締めるパフォーマンスを見せ、現地メディアからは「素晴らしいゲームをした」と高評価を受けている。

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 前節は本拠地で最下位のニューカッスルに2-0と快勝したアーセナルは、敵地オールド・トラッフォードに乗り込んでの大一番を迎えた。前半13分にはセットプレーのこぼれ球からMFエミール・スミス・ロウの左足のシュートを決めて先制。シュートが決まる直前にユナイテッドのGKダビド・デ・ヘアが足を痛めてゴール前で倒れ込んでいたが、これは競り合いの中で味方のMFフレッジに足を踏まれたもので、ファウルはなかった。

 幸先よくリードを奪ったアーセナルだったが、同44分には右サイドを崩され、フレッジのアシストからMFブルーノ・フェルナンデスに今季5得点目となるゴールで同点に。さらに後半7分にはカウンターからFWクリスティアーノ・ロナウドに勝ち越しゴールを許した。

 失点からわずか2分後にMFマルティン・ウーデゴールが同点ゴールを決めるも、同25分にそのウーデゴールが不用意なスライディングタックルでPKを献上。これをロナウドに決められ、2-3で敗れた。第12節リバプール戦(0-4)以来2試合ぶりの黒星で今季5敗目。5位をキープしたが、1試合消化の少ない6位トッテナムとは勝ち点差1。7位に浮上したユナイテッドとの差も2に縮まっている。

 チームは敗れたなかで、右SBとして11試合連続先発、10試合連続フル出場の冨安は安定したパフォーマンスで高い評価を受けている。英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」の選手採点でFWガブリエウ・マルティネッリとスコアラーのスミス・ロウと並ぶチームトップタイの「7点」で、次のような寸評がつけられている。

「この結果にもかかわらず、彼はいい試合をした。ジェイドン・サンチョをほぼ黙らせ、前で出ていくプレーも見せた。終盤にはフェルナンデスの2点目を阻止する素晴らしいブロックがあった」

 冨安はユナイテッドの左サイドでプレーするサンチョとの1対1で強さを見せ、決定機を阻むシュートブロックも披露するなど守備面で存在感を示していた。

 その一方で、特に前半にパスミスなどが目立ったMFトーマス・パーティ、無得点に終わったFWピエール=エメリク・オーバメヤンの2人が「5点」で最低評価となった。

 第4節から8戦無敗と好調だったアーセナルだが、上位陣との戦いでは勝ち点を落としている。次節は敵地でエバートン、その次は本拠地でサウサンプトン戦が控えており、下位チームとの連戦では確実に勝ち点を伸ばしたいところだろう。

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