「話にならない」 闘莉王、森保ジャパンのセットプレーの“怖さ欠如”を一喝

元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】
元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】

ベトナム戦では前半にCK0本で闘莉王氏も苦笑

 日本代表は11月16日(日本時間25時キックオフ)、敵地で行われるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節でオマーンと対戦する。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏はグループB最下位のベトナム戦(1-0)の前半で、森保ジャパンが残した「0」という衝撃のスタッツに注目。短時間での修正の必要性を説いている。

 闘莉王氏のYouTube「闘莉王TV」の最新テーマは、W杯アジア最終予選のベトナム戦とオマーン戦。敵地2連戦初戦で勝ち点3を手にした日本だが、物足りなさを露呈したのはセットプレーだった。

 この試合で6本のコーナーキック(CK)の機会があったが、いずれもゴールの匂いを漂わせることはできなかった。特に、前半はCKゼロというスタッツに苦笑するしかなかった闘莉王氏。「それぐらい出来が悪い。組み立てがうまくいかない。3、4本のパスがつながるのが、片手で数えるぐらい。特に前半がひどい」と苦言を呈している。

 小柄なベトナム代表の選手相手に高さの利を生かしたセットプレーが期待されたが、フリーキック(FK)でもチャンスはない。現役時代にはMF中村俊輔(横浜FC)とMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)の精密なキックで、DF中澤佑二氏とゴールを量産した闘莉王氏。当時の代表でセットプレーは強烈な武器だった。

「セットプレーは短時間で修正できる。怖さ、相手にセットプレーを与えたら嫌だなという日本代表に戻さないと。前半コーナーゼロでは話にならない」

 森保ジャパンのセットプレーにおける引き出しの乏しさに喝を入れつつ、オマーン戦での奮起を呼びかける最新回になっている。

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