森保ジャパン、セットプレーの改善策見えず? 吉田&遠藤から不安の声「どうすれば…」

日本代表DF吉田麻也とMF遠藤航【写真:高橋 学】
日本代表DF吉田麻也とMF遠藤航【写真:高橋 学】

セットプレーのチャンスで得点の気配なし、ベトナム戦でも同様の光景

 日本代表は11月11日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地ベトナム戦に臨み1-0の勝利を収めたものの、最少得点差のスコアに。課題のセットプレーでは得点の匂いすら漂わず、選手たちからは「なんとかしないといけない」「いろいろ試しているが、結果が出ない」といった不安の声が漏れている。

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 10月の予選第4節オーストラリア戦(2-1)に続き、ベトナム戦でも4-3-3システムを採用した日本は前半17分、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が中央で収めたところからショートカウンターを発動。MF南野拓実(リバプール)が左サイドを突破しクロスを送った流れからMF伊東純也(ヘンク)が先制ゴールを奪取する。

 その後、伊東のゴールがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により取り消しにされる不運もあり、追加点を奪えなかった日本。後半に入ってもボールを支配し再三ゴールへと迫るも、決め手を欠いて1-0のスコアでの勝利となった。

 得失点差での観点から、格下のベトナム相手に複数ゴールが望まれながらも、終わってみれば最少得点差のスコアに。森保一監督は「勝つことが一番なので、まずはそこを求めたい。無失点で厳しい戦いのなか、しっかりチャンスを作り、得点も奪って勝てたのが良かった」としたが、手放しでは喜べない。

 今予選ではセットプレーのチャンスを生かせないシーンが目立っていたが、ベトナム戦でもその光景は変わらなかった。得点の匂いすら漂わない状況に、キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)は「いくつかデザインした形は持っていたけど、上手くいかなかった。点が入る雰囲気も足りない。そこは改善しないといけないとずっと思っている。なんとかしないといけないけど、どうすればいいのかは見いだせていない」と、明かした。

 また、MF遠藤航(シュツットガルト)も「セットプレーのオプションは前日練習する時はする。攻守に確認できている。オプションを持つのが大事だし、もっとシンプルでいいと思うこともある。試合の中での判断。オプションを成功させるためには、1人1人の動きがハマらないと成功しない。今はいろいろ試しているが、結果が出ていない」と、試行錯誤していることを窺わせている。

 日本の”セットプレー問題”に関しては、元日本代表DF内田篤人氏もスポーツチャンネル「DAZN」の「岩政・内田の裏チャンネル」で「ワクワク感がない」と指摘したほど。課題解決に至っていない現状が、選手の声からもはっきりと伝わってきた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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