痛恨の2位通過に采配批判が高まるもイングランド指揮官は強気 「6人の入れ替えを楽しんだ」

ターンオーバー策が実らずスロバキアに0-0ドロー B組2位転落でベスト16へ

 ロイ・ホジソン監督率いるイングランド代表は、20日の欧州選手権(EURO)のグループリーグ第3戦スロバキア戦に、第2戦から主将FWウェイン・ルーニーをはじめ先発6人を入れ替える大幅なターンオーバーを採用して臨んだ。しかし、27本のシュートを放ちながらも決定力を欠き、スコアレスドロー。ロシアに3-0で快勝したウェールズに首位の座を譲り、グループ2位での決勝トーナメント進出となった。

 英紙「デイリー・テレグラフ」は、試合後のホジソン監督のコメントを報じている。27本とシュートの嵐を浴びせながらも無得点。指揮官は試合を振り返り、「フラストレーションの溜まる夜だった。チャンスをモノにできなかったことについては、多くの批判があるだろう。それは否定しない。だが、すぐにゴールのチャンスをモノにできる時も来るだろう」とコメント。得点力はすぐに取り戻せると主張している。

「少し恥ずかしい内容だったね。(グループステージの)3試合は全てアタック対ディフェンスの構図となった。イングランドが3試合すべてでゲームを支配するような結果になるとは考えてもいなかった。誰かが責任を果たすことになるだろうね、我々もいつか得点を取ることになるだろう」

 無事に16強入りを果たしたが、ホジソン監督の起用法には疑問符がつけられている。初戦のロシア戦(1-1)では不調のFWハリー・ケインを使い続けて、CKのキッカーとしたことが議論を呼んだ。さらに疲労を理由に大黒柱のルーニーを途中交代させたことや、FWジェイミー・ヴァーディをベンチとしたことに批判も集まっていた。ウェールズ戦では途中出場の選手が輝いたが、このスロバキア戦でのターンオーバー策は結果につながらなかった。

 

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