【日本代表】スタメン考察(1) 古橋の1トップ起用で“かく乱”…4-3-3で“縦”を意識

【画像:Football ZONE web】
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豪州戦と同様のシステムを選択、勢いを見せる戦力を積極的に投じたい

 日本代表は、11月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でアウェー2連戦(11日ベトナム戦、16日オマーン戦)を迎える。現在、グループBの4位(2勝2敗、3得点3失点)と本大会進出へ負けられない状況が続くなか、最下位のベトナム戦ではどう戦うべきか、スタメンを考察する。

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 前回のオーストラリア戦を2-1でモノにした日本は、この試合で従来の4-2-3-1から4-3-3へシステム変更。中盤にMF田中碧(デュッセルドルフ)やMF守田英正(サンタ・クララ)を抜擢した形がある程度機能したこともあり、ベトナム戦ではどの布陣で臨むのかが、1つの焦点となる。

 代表メンバー会見で、森保一監督は「ベトナムで集合した時にコンディションなどを見て戦い方の形は選択したい」と明言。必ずしも、豪州戦と同じシステムで戦うわけではないとしているが、「流れは大切にしたい」(森保監督)のも正直なところだろう。

 豪州戦では田中、守田、遠藤の中盤3枚が好パフォーマンスを披露。3人の流動性や攻守にわたる貢献がかなり効いていたことを踏まえると、4-3-3の布陣で戦うのは一手。結果が求められる一戦であるとはいえ、チーム内での競争力を活性させていくためにも、実績に左右されず所属クラブで勢いを見せる戦力を積極的に投じたい。

 1トップはスコットランドの名門セルティックで公式戦18試合13得点と絶好調のFW古橋亨梧。不動のエースに君臨してきたFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)も直近のリーグ戦(J1第35節・徳島ヴォルティス戦/1-0)で決勝ゴールを決める活躍を見せているが、これまでのW杯最終予選で見られたように、厳しいマークに遭い起点を作らせてもらえない展開だけは避けたい。日本の戦い方への研究が進んでいる事実もあり、的を絞らせない動きでかく乱できる古橋を推す。

 前線両ワイドには、スペースを効果的に突いてチャンスへと導けるMF伊東純也(ヘンク)、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)を配置し、縦を意識した攻撃を展開したい。三笘は代表初招集となるが、打開力や技術の高さは一級品で「攻撃力は武器になる」と森保監督も評価する。現在、最下位(0勝4敗、4得点10失点)のベトナム相手ということもあり、思い切った策に出るのも手だ。

“懸け”に出る必要があるのは、層が薄く、世代交代が叫ばれる両サイドバックにも言える。実績面で上回るDF長友佑都(FC東京)、DF酒井宏樹は、パフォーマンスやコンディションを含めて決して好調とは言い切れない。左SBには、川崎フロンターレのJ1連覇に貢献し、評価が上昇しつつある初招集DF旗手怜央を抜擢するくらいの決断があってもいい。逆サイドのDF山根視来(川崎)は、A代表デビュー弾を叩き込んだ3月の日韓戦のように、思い切りの良い攻め上がりからのチャンスメイクに期待したい。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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