約3割がオフサイド判定で変更 JリーグがVARの舞台裏公開、2Dラインの限界とは?

(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

Jリーグ審判デベロップメントシニアマネージャーの扇谷健司氏が2Dラインについて解説

 Jリーグ副理事長の原博実氏がJリーグをもっと好きになる情報番組「JリーグTV」では、「VARの舞台裏」の第4弾を実施。9月26日のJ1リーグ第30節・名古屋グランパス対大分トリニータ戦、10月2日の同31節・ヴィッセル神戸対浦和レッズ戦を基にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がオフサイドをチェックする際のポイントや、2Dラインの限界や難しさについて解説している。

 名古屋対大分戦では、1点ビハインドで迎えた後半26分、大分が左サイドからのクロスにMF増山朝陽が頭で合わせてネットを揺らしたが、副審はオフサイドのフラッグを上げた。

 その後、上田益也主審はVARと交信。2Dラインによる検証の結果、増山のオフサイドと改めて確認し、ゴールは認められなかったが、2Dラインを引くやりとりの中ではアシスタントVARから「きわどいですね」と思わず声が上がるほどの難しいシーンだった。

 Jリーグ審判デベロップメントシニアマネージャーの扇谷健司氏は、「判定を変える決定的な材料はなかったということで、フィールド上の判定をサポートした」と解説。原副理事長の「オフサイドに関してはどこで線を引くのかが難しい」との声を受けて、Jリーグが採用している2Dラインについて説明している。

「プレミアとかいろんな大会では、平面にラインを引いて、そこから一番身体の出ているところに線を引く『3Dライン』。日本の場合は、平面にしか引かない2Dラインを使うので、数センチ、数ミリの判定はできない。そもそも線を正しく引けるか弾けないか、難しいのが2Dライン。地面にちゃんと足が基本的にあって、もう上腕が傾いたりクロスしていると、よく分からない。2Dラインはフィールド上のレフェリーをサポートするものというのが前提。これまでリーグをやってきて、約3割がこのオフサイドの判定で変わっている。やはり大きい」

 第4弾では、神戸対浦和のVARシーンも用い、VARの舞台裏をたっぷりと伝えている。

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