「単なるマネーゲームだ」 ベルギーGKクルトワがネーションズリーグ3決開催を糾弾

ベルギー代表GKクルトワが3位決定戦について言及【写真:Getty Images】
ベルギー代表GKクルトワが3位決定戦について言及【写真:Getty Images】

クルトワは「誰も選手のことは気にかけてくれない」と不満を吐露

 ベルギー代表GKティボー・クルトワ(レアル・マドリード)が、欧州サッカー連盟(UEFA)に対する不満を爆発させている。UEFAネーションズリーグの3位決定戦を「無意味だ」と批判していたなか、イタリア戦後に「これは単なるマネーゲーム」と痛烈なコメントを残している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 ベルギーは現地時間10日にUEFAネーションズリーグの3位決定で欧州選手権(EURO)王者のイタリアと対戦。ベルギーはコンディションの問題からFWロメル・ルカク(インテル)とMFエデン・アザール(レアル・マドリード)が欠場するなど準決勝から一部主力選手が抜けた形で試合に臨み、1-2で敗れた。

 クルトワは試合前から3位決定戦の開催を「無意味」と批判するなどUEFAに対する異を唱えていたが、試合終了後にも改めて次のようなコメントを残している。

「これは単なるマネーゲームだ。僕らはこのことについて正直にならなければいけない。僕らはUEFAがさらなる金を得るためだけにプレーしている。両チームがどれだけメンバーを入れ替えたか見てみるといい。もしこれが決勝だったら、ほかの選手がプレーしていただろう。僕らがあまりに多くの試合をプレーしているということを表している」

 クルトワはさらに、今季から新たにスタートしたUEFAカンファレンスリーグのことも引き合いに出し、「UEFAは新たなトロフィーを作った。いつも同じだ。彼らは欧州スーパーリーグには腹を立てていても、選手のことなんて気にかけていない。彼らが考えているのは自分たちの懐具合だけだ」とUEFAが金儲けに固執していると痛烈に非難した。

「選手のことが語られないのは良くない。毎年のように欧州選手権やワールドカップの話がされている。僕らは一体いつになったら休めるんだ? 決して休むことはできない。だから、トップ選手たちは次々に怪我をしている。これはもっと気を配るべきことだ。僕らはロボットじゃない。どんどんと試合は増え、休みは減っていく。来年は11月にワールドカップがある。それでも6月後半まではプレーしなければいけない。もう誰も選手のことは気にかけてくれない。3週間の休暇だけで、選手が最高レベルのプレーを12カ月続けることはできない。僕らが何も言わなければ、また同じことが繰り返される」

 選手に大きな負担が強いられる現状に警鐘を鳴らしているクルトワ。この悲痛な叫びはUEFAにも届くだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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