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武装組織に5年間監禁されたパキスタン人男性 「心の支えだった」マンUからの贈り物が話題に
釈放されたタシールさんの元に届いた、“赤い悪魔”のサイン入りユニホーム
イスラム系武装組織に5年間監禁されていたパキスタン人男性に、マンチェスター・ユナイテッドが粋なプレゼントを贈り、大きな話題となっている。英国営放送「BBC」が報じている。
「信じられない。マンチェスター・ユナイテッドがこれを僕に送ってくれた!!」と、ツイッターでサイン入りの赤いユニホームとともに喜びのメッセージを投稿したのは、シャバズ・タシールさん。殺害されたパンジャーブ州知事の息子で、2011年8月に地元ラホールの街で仕事に向かうために運転中に武装組織に誘拐された。
監禁中はムチ打ちなどの拷問を受けるなど非道な扱いを受けていたが、監視役がユナイテッドのファンでラジオから聞こえるユナイテッドに関する話題で、タシールさんはギリギリの状態で踏み止まることができたという。
「自分にとっては外界への窓だった。サッカーのニュースのおかげで自分は正気を保つことができたんだ」と、タシールさんは地元メディアにこう語っていた。パキスタンでも“赤い悪魔”は絶大な人気を誇るようだ。
そして、3月に釈放されたタシールさんの元に、嬉しいプレゼントが届けられたという。「ショックを受けたよ! みんなありがとう!」とユナイテッドへの感謝のメッデージを綴ったタシールさんは、平穏な日常をようやく取り戻そうとしている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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