鼻血を流しながら優勝候補ベルギー撃破! イタリアの闘将コンテの執念「勝利のため体差し出す」

愛弟子ユベントス守備陣を軸に鉄の結束力

 鼻血を流しながらもピッチサイドで大声を張り上げて選手たちを叱咤激励した闘将は、下馬評を覆した初戦の白星スタートに手応えを感じている。欧州選手権(EURO)初戦のベルギー戦を2-0で勝利したイタリア代表のアントニオ・コンテ監督は、「勝利のためには喜んで体を差し出す」と執念をにじませた。イタリア国営放送「RAI」のインタビューに応じている。

「良いゲームだったと思う。組織を崩さずに、準備してきたものをピッチで表現できた。選手たちは優勝候補にも挙がるチームとの戦いに苦しんだが、勝利への強い意志を示してくれた」

 コンテ監督は現役時代ユベントスでキャプテンとしてプレーし、2004年に現役を引退。その後は指導者に転身し、セリエBのシエナで4-2-4の超攻撃的布陣を駆使して名を挙げ、11年に古巣ユーベの監督に就任した。ユーベではこの試合でもスタメン出場したGKジャンルイジ・ブッフォン、DFレオナルド・ボヌッチなどを軸に3-5-2システムを基本にリーグ3連覇。現役時代に“ファイター”として知られたプレースタイルそのままに、ハードワークと鉄の団結を誇るチームを作り上げた。そして、それは現在のイタリア代表でも継続されている。

「我々は、コンパクトな陣形を保つことさえできれば、重要な結果を残すことができると示した。まだ何かを成し遂げたわけではないが、この選手たちの価値に見合うところまで辿り着きたいと考えている。私にとって重要なものはチームだけであり、他には何もない。この23人の選手たちと一緒に仕事ができて幸せだ」

 

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