闘莉王、森保ジャパン選考に疑問符 “岡田武史流” は「すごくクリーンでフェアだった」

日本代表の選手選考に闘莉王氏が言及【写真:©JFA】
日本代表の選手選考に闘莉王氏が言及【写真:©JFA】

闘莉王が日本代表のメンバー選考について提言「選考の基準を作らないといけない」

 日本代表は現地時間7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3節の敵地サウジアラビア戦(ジッダ)で0-1と敗れ、初戦のオマーン戦(0-1)に続く2敗目を喫した。森保一監督は、同予選前半戦のヤマ場となるサウジアラビア戦とオーストラリア戦(12日19時10分・埼玉)に向けて、追加招集したFW古橋亨悟を含めた計26選手で10月シリーズに臨んでいる。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、このメンバー選考に対して持論を展開。喫緊の課題でもある世代交代や、若手の融合には「クリーンでフェアな競争が欠かせない」と、熱く訴えかけた。

 今回の招集メンバーには、東京五輪出場組からDF橋岡大樹(シント=トロイデン)、MF田中碧(デュッセルドルフ)、MF三好康児(アントワープ)が新たに加わった。A代表と東京五輪の監督を兼任してきた森保監督は、この選考を「ベストな布陣」と言い、1チーム2カテゴリーでの活動が生かされたことを強調した。

 世代交代の波は、確実に押し寄せてきている。こうした流れに、闘莉王氏は“選考の明確な基準”を示すべきだと主張。そして、こう口を開いた。

「確実に、日本代表も世代交代の時期になってきている。そういったことも含め、選考の基準を作らないといけないと思います。それがなければ、選ばれた選手も、選ばれていない選手も納得できない。自チームで活躍して初めて代表への道が開かれる。その条件は、みんな同じであるべき。自チームで活躍することが何よりの基準でなければいけない。将来性があるからといって選ぶべきではない。たとえば久保健英選手も、所属するマジョルカで先発できなければ選ぶべきではない。南野拓実選手もリバプールでベンチにすら入れないのなら選ぶべきではない。そういった条件を突きつけていかないと、出られなくても選ばれるからと選手たちの日々の成長を妨げてしまう」

 さらに吐き出す言葉は熱を帯び、「これは正しくない」と言って語気を強めた。

「日本代表では、今まさに調子の良い選手がどんどん出場すべきだと思います。出場機会に恵まれていない選手を復活させる場所であってはいけない。自チームで出られていない選手のコンディションを上げるところでもありません。もしも、試合に出ていない選手がいたら自分のチームで調子を上げて、自力で代表に戻ってこないといけない。代表の試合には調子が良くて、今が一番旬な選手を起用していくべきだと思います。そうすれば、さらに強い日本代表を見られると思います」

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