EURO開幕! 開催国フランスが鮮烈ミドルでルーマニアを撃破し白星発進

試合終了間際にパイェが劇的な一撃 2-1で競り勝つ

 4年に1度のヨーロッパサッカーの祭典である欧州選手権(EURO)が10日に開幕し、パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスで行われた開幕戦で開催国フランスがルーマニアと対戦。試合終了間際の後半44分にFWディミトリ・パイェが鮮烈なミドルシュートを決めて2-1で勝利し、劇的な白星スタートを切った。

 試合に先立ち、フランス伝統の「フレンチ・カンカン」を模した開幕セレモニーが開かれ、満員のスタンドには出場24か国の国旗がコレオグラフィーで表現された。開催国としての期待を背負う地元フランスは、“1億ユーロの男”MFポール・ポグバやレスター・シティで日本代表FW岡崎慎司とチームメートのMFエンゴロ・カンテなど、豪華メンバーの揃ったスタメンでスタートした。

 しかし、最初の決定機はルーマニアに訪れた。前半4分、左CKをニアサイドでコースを変え、ファーサイドにMFボグダン・スタンクが飛び込んだ。完全にフリーな状態だったが、シュートはフランスの守護神ウーゴ・ロリスの正面。フランスはいきなり冷や汗をかかされた。

 一方のフランスも同14分、ポグバが右サイドへ鮮やかなスルーパスを通すと、オーバーラップしたDFバカリ・サニャの折り返しにFWアントワーヌ・グリーズマンが突進。相手のクリアミスをヘディングで押し込みにかかったが、ボールはゴールポストを直撃した。

 開幕戦とあってか、両チームとも硬さが目立ち重苦しいゲームになった。比較的、主導権を握って攻撃に出る回数の多かったフランスだが、予選10試合でわずか2失点と堅守のルーマニアを崩せず。同36分にパイェの速いクロスにグリーズマンが合わせたシュートもわずかに枠の外へ飛び、スコアレスで前半を折り返した。

 

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