バルサ監督は「危機に瀕している」 スペイン紙が“クロス54本”の戦術面を疑問視
グラナダ戦の引き分けでクーマン監督への批判が噴出
スペインの強豪バルセロナは、現地時間20日のグラナダ戦に1-1で引き分けた。下位に沈む相手とのホームゲームで勝利を逃した結果だけでなく、90分で54本のクロスを放り込む戦いぶりにロナルド・クーマン監督への批判が渦巻き、監督交代も検討されているという。その内情をスペイン紙「マルカ」が報じている。
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前半の立ち上がりに先制されたバルセロナはゴールを奪えずに試合が進み、後半に入るとDFジェラール・ピケを最終ラインではなく前線においてパワープレーに出るなど、グラウンダーのショートパスをつなぐスタイルを伝統にしてきたチームとは正反対の攻撃に出た。そのクロス本数はトータル54本で、最終的にそれが実って追いついたものの、かなりの批判を受けている。
その試合後に「もはや8年前のバルサではない」「ティキ・タカ(グラウンダーでつなぐスタイル)ができる選手がいなかった」「背が高い選手がいたからそれを生かした」といったコメントを残したクーマン監督だが、同紙も厳しい言葉で批判を展開したうえで、バルセロナが監督交代に動く可能性を報じている。
「バルサは出血多量で死んだ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦での敗北(0-3)や、月曜夜のグラナダ戦での土壇場での引き分けに見られるシーズン立ち上がりは、チームが最高の要求に応える準備ができていないことを示し、クーマンの継続性が揺らいでいる。オランダ人監督は今週木曜日のカディス戦で岐路に立たされることになるが、彼の信頼性はすでに大きく損なわれており、毎試合、彼の仕事は危機に瀕している。
何よりもカタルーニャのチームが提供したイメージによって、元オランダ代表監督はさらに弱い立場に置かれている。グラナダ戦を、必死になってボールを放り込んで取り返そうとするスタイルで終えており、近年の特徴であるサッカースタイルとはかけ離れたものになっていた。クーマンは、最大で6人の選手が負傷して離脱しているという限られたメンバーと、相手のアプローチを考えると、この方法しかないと言っていた。しかしカンプ・ノウでは正当化される雰囲気はなく、彼に十字架をかけた」