伝説的名手のフリット氏がファン・ハール監督に助言 「イングランドではフットボールの違うルールが存在する」

ファン・ハールはレッスン中

 ジョニー・エバンズらDF陣の故障者続出で臨んだ27日のウェストハム戦は主将のウェイン・ルーニーが退場処分となるアクシデントを乗り切り、2-1で辛勝を収めることができた。だが、ルーニーは10月5日のエバートン戦から3試合連続で出場停止となる。危機的状況は続くことになる。ファン・ハール監督が攻撃陣の補強に血道を上げる理由には、国民性があるという。
「彼のユナイテッドでの補強に関するポリシーと中盤と攻撃陣ばかり補強する志向性には、彼のオランダというバックグラウンドがあると思う。オランダで彼はアタッキングフットボールだけを考えて、成長したのだ。ファン・ハールは今レッスンを受けている最中だ。彼は守備陣が世界最強のストライカーを対応しなければいけないことを実感しただろう。彼らはファン・ハールの若いDF陣に襲いかかる。イングランドではフットボールの違うルールが存在する。ジェラール•ピケ(バルセロナのスペイン代表)を見ればいい。バルセロナで世界最高のDFの1人に成長したが、ユナイテッドでは見向きもされなかった」
 攻撃サッカーを掲げるファン・ハール監督に流れる“オレンジ色の血”が攻撃陣の大補強に駆り立てていると分析。マンU時代に出場機会を得られず、バルセロナ移籍後に開花したピケの例に挙げ、ファウルをほとんど取らないフィジカルコンタクトの苛烈なプレミアリーグの特異性を鋭く指摘していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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