本田恩師インザーギが3部監督から再スタート かつて名波氏所属のヴェネツィアの昇格請負人に

クラブが正式発表 3度の破産乗り越えて4部から昇格

 昨季ACミラン監督を解任となったフィリッポ・インザーギ氏が来季レガ・プロ(3部相当)のヴェネツィアの監督として再出発することになった。クラブが正式に発表した。

 ヴェネツィアは現ジュビロ磐田監督で元日本代表MF名波浩氏が所属していた1999年当時、ACヴェネツィアというチーム名だったが、それからチームの破産やオーナー交代を経て3度の改名していた。昨年10月には以前ボローニャの会長を務めていたアメリカ人弁護士ジョー・タコピナ氏がオーナーに就任し、ヴェネツィアFCとなっている。

 タコピナ氏はクラブに800万ユーロ(約10億円)の投資を行い、来季セリエDからレガ・プロへ昇格を果たしたチームを、即座にセリエB昇格に導くために信頼のおける指揮官を探し、インザーギ氏に白羽の矢を立てていた。累積赤字から日本代表FW本田圭佑ら移籍金ゼロの訳あり補強だらけとなった昨季のミランでは結果を出せなかったが、戦術家としての評価はイタリア国内で高かった。凋落の名門で本田ら選手を一貫して擁護するなど、人格者としても一流だった。今季セリエAで降格となったベローナやセリエBの数クラブも監督就任のオファーを出していると報じられていたが、ヴェネツィアを選択することになった。

 

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