マルセイユ市長、ニース戦の再開拒否を支持 「この茶番劇に参加しなかった選手を誇りに思う」

ニースとマルセイユで起きた大乱闘が発生【写真:Getty Images】
ニースとマルセイユで起きた大乱闘が発生【写真:Getty Images】

マルセイユのパイェ、ペレス、ゲンドゥージが乱闘騒ぎで負傷 試合は中断

 フランス1部リーグ・アンの第3節ニース対マルセイユ(現地時間22日)はスタンドから投げ入れられたペッドボトルが選手に直撃し、それをきっかけに両チームとサポーターによる乱闘騒ぎに発展。試合は中断を余儀なくされた。マルセイユでは、元フランス代表F”ディミトリ・パイェなど3選手が負傷したと伝えられている。

 ホームのニースが1点リードで迎えた後半30分、スタンドから投げ込まれたペットボトルがパイェの背中に直撃。激昂したパイェがそのボトルをスタンドに向かって投げ返した。ニースの選手がパイェを止めに入ったが、ヒートアップしたサポーターがピッチになだれ込むなど大乱闘に。マルセイユ側が再開を拒否したため、試合はそのまま中断となった。

 フランスのテレビ局「RMCスポーツ」によれば、この騒動の中でマルセイユはボトルを背中に受けたパイェのほかにも、ブラジル人DFルアン・ペレスとU-21フランス代表MFマッテオ・ゲンドゥージがそれぞれ首を負傷しているという。

 マルセイユ市長のブノワ・パヤン氏はツイッターに、「選手が負傷、貧弱なセキュリティー」と落胆のコメントを投稿。さらに、「ニース対OM(オリンピック・マルセイユ)は再開されるべきではなかった。悲しい決断だが、この茶番劇に参加しなかった選手たちを誇りに思う」と試合再開に応じなかったクラブの決断を支持した。

 英紙「ガーディアン」によれば、マルセイユが試合再開を受け入れずにこのまま中止となれば、規定上はニースの3-0の勝利となるという。しかし、マルセイユはこの決定に不服申立てを行う可能性が高いようだ。

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