不振の原因は戦術過多!? マンUファン・ハール監督が与えすぎた情報を処理できていない実情を吐露

選手はそろったが、足りない時間

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、選手がオランダ人指揮官の導入を目指す戦術理解に苦しんでいると認めた。英国営放送「BBC」が報じた。
 マンUはリーグ5試合を消化し、勝ち点5と苦しんでいる。27日のウェストハム戦を控え、この事態にファンハール監督は「われわれは選手に多くの情報を与えている。(開幕1カ月の)現段階ではトゥーマッチな情報量だと思う。現時点では情報を与え過ぎたかもしれない」と語った。
 ブラジルワールドカップでオランダ代表を指揮した後、7月16日からマンUの監督に就任した。局面に応じた細かいポジショニングや、選手間の距離などさまざまな規則を定めるファン・ハールスタイル。DFジョニー・エバンズは、その習得の困難さを、開幕前の米国遠征で語っていた。システムや戦術上の約束事の多さを選手は、いまだに消化し切れていない状態だと、指揮官は自覚している。
「選手はこの情報に基づきプレーしなければいけない。新しいチームで新しい選手と関係を築き始めたところなのでとても難しい状況だ。だからこそ、時間が必要だ」
 1億5000万ポンドの巨額の移籍金を投入し、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオ、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリアらワールドクラスを獲得した。今夏の移籍市場で獲得した新加入5選手が先発した、前節レスター・シティ戦では3-1でリードしながら4連続失点を喫して逆転負け。監督の理想とするフットボールをチームは体現できているとは言えない。大型補強の成果が出るまでは、まだ時間がかかるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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