五輪3位決定戦、53年ぶりの日本×メキシコ戦に海外紙注目 「運命が再会を求めた」

日本は3位決定戦で再びメキシコと対戦【写真:AP】
日本は3位決定戦で再びメキシコと対戦【写真:AP】

「リベンジマッチ」として東京五輪の3位決定戦にメキシコメディアが注目

 U-24日本代表は、3日に行われた東京五輪サッカー男子の準決勝で延長戦の末にスペインに0-1で敗れ、初の決勝進出を逃した。6日に行われる3位決定戦ではメキシコと対戦するが、スペイン紙「マルカ」メキシコ版は、メダルの懸かった大一番を「運命が再開を求めた」と伝えている。

 53年前の1968年に開催されたメキシコ五輪でも、日本とメキシコは3位決定戦で対戦。この時は、日本が元日本代表FW釜本邦茂氏の2ゴールの活躍で2-0と勝利し、五輪の男子サッカー競技で唯一となるメダルを獲得した。

「マルカ」紙は、「メキシコと日本が53年を経て、再び銅メダルを賭けて対戦」と見出しを打って特集。メキシコはグループリーグでも日本と対戦しており、「東京五輪2020のサッカー競技で、運命はメキシコと日本の再戦を希望した。しかし、さらに時を遡れば、両国は銅メダルをめぐって対戦している」と伝えている。

 記事では、53年前の試合前の状況を振り返り、「1968年にメキシコで開催された五輪で、メキシコは9つのメダル(金3、銀3、銅3)を獲得し、もう一つのメダル獲得が目前に迫っていた。サッカー競技のメダルだ」と、自国開催の大会で10個目のメダル獲得に迫っていたことを回想している。

 そして、「1968年10月24日、メキシコはアジアの相手と対戦したが、釜本邦茂の2得点(20分と40分)により、メダルへの希望は潰えた。そして50年の時を経て、両国は大会の3位決定戦で再び対戦することとなった」とし、「グループリーグで1-2と敗れたハイメ・ロサーノ監督にとっては、早くもリベンジする機会が来た。同時にこれは、50年前に起きた出来事を回復する機会でもある。今回は日本のホームゲームだが、相手は観衆のサポートを受けることはできない」と、日本で行われる3位決定戦をリベンジマッチに位置付けた。

 金メダル獲得の夢は潰えた日本だが、53年ぶりのメダル獲得は絶対に譲れない悲願。リベンジに燃えるメキシコに対して、森保ジャパンはどのような戦いを見せるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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