浦和は“真の強者”になれるか…看過できない現実と「より高いレベル」への鍵

浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】

ロドリゲス体制下で上位へ進出も、目につく対戦相手からの対策

 浦和レッズは10日のリーグ第22節、大分トリニータ戦に0-1で敗れた。2004年以来勝利のない大分とのアウェーゲームで今季も苦しんだが、シーズン前半戦をトータルで見てリカルド・ロドリゲス監督は「全体的にはいいシーズンを送れている」と話している。

 浦和はこの試合の前半、大分の狙いとするプレスに苦しんでショートカウンターからのピンチを連発した。その中で前半12分に先制ゴールを許し、追いかける展開となってしまった。後半には選手交代やポジション修正で戦況を回復させたものの、最後まで1点が遠い試合展開で敗れた。

 スタメン出場したMF伊藤敦樹は前半について「自分たちが前を向いている時は、相手が来なかったけど、しっかり中を閉めていて、なかなか間を通せなかった。それでボールを下げさせられている感覚はあり、なかなか前に出せず下げさせられて、相手もそれで前に出てきてという感じだったので、相手がやりたいことにはまってしまった。間に(パスを)入れられるところで入れなかったとか、入れても取られそうな感覚が自分にあって、それで入れないで下げるパス、横パスが多かった」と話した。

 今季からロドリゲス監督が就任した浦和は、よりボール保持する方向に舵を切った。相手に応じて立ち位置を整理、修正しながら攻撃を組み立てるサッカーを展開。大分戦を前にシーズン前半戦の振り返りを話した指揮官は「私たちのポジショナルサッカー」という言葉を用いた。

 しかし、公式戦全体を見れば約30試合を消化した中では、相手からの研究が進んでいる感がある。得点源であるFWキャスパー・ユンカーに厳しいマークがつくのは自然だが、この日の大分のように一度ハッキリ下がることで浦和のボランチをブロックの外に追い出し、そこから前に圧力をかける対策も見られ始めた。また、5バックを採用する相手をいかにして崩すかというのは、6月以降には大きなテーマになった。

 一方で、すでに中断期間明けに向けての新戦力も決まっている。オーバーエイジとして東京五輪代表に参加する日本代表DF酒井宏樹、デンマーク代表招集歴を持つDFアレクサンダー・ショルツ、3月のワールドカップ(W杯)アジア2次予選で代表デビューし柏レイソルから移籍加入のMF江坂任が加わる。酒井とショルツは五輪後の合流が見込まれるが、江坂はすでに浦和でトレーニングに参加している。

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