元Jリーガー監督が“マニア目線”で選出 巨漢FWに超新星…EUROで注目した4人とは?

EUROでトーナメントまで勝ち残っているウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキー【写真:AP】
EUROでトーナメントまで勝ち残っているウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキー【写真:AP】

東大ア式蹴球部を率いる林陵平監督が選出、「存在感抜群」とGKドンナルンマを絶賛

 欧州王者を決める4年に1度の祭典、欧州選手権(EURO)。海外サッカーマニアとして知られる東京大学運動会ア式蹴球部の林陵平監督に、大会が進行中のなかで今注目のタレントをピックアップしてもらった。林監督が優勝候補に推す“あの国”の守護神を筆頭に、ウクライナの“アシスト王”、クロアチアで注目を集める10代の逸材など、EURO後の活躍も楽しみな4選手の名前が挙がった。(取材・文=石川 遼)

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■ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア代表/GK/ACミラン所属)

【20-21シーズン成績:セリエA・37試合出場】
 17歳でイタリア代表デビューを飾り、名門ACミランでも若くして不動のレギュラーに上り詰めた“ブッフォンの正統後継者”。今季限りでミランを退団し、パリ・サンジェルマンへの移籍が噂されている。

林監督「僕は今大会、イタリア代表を推していて、開幕前から優勝だと言ってきました。そのイタリアからドンナルンマを選びました。今まさに去就が注目されている選手ですが、EURO最初の2試合を見てもやはり存在感が抜群ですね。ミラン退団が確実と言われているなかで、安定感あるプレーを見せています。196センチ・90キロ。まだ22歳であの貫禄です。

 こういうビッグトーナメントではGKの存在が非常に重要だと思っていて、彼の存在がイタリアを優勝候補に推している理由の一つです。彼がいることで、イタリアの守備は安定感が増しています。シュートストップの技術や反応の早さに加え、ビルドアップもできる。そして何度も言いますが、何よりも凄いのはやはりあの存在感です。ちなみにプチ情報ですが、ドンナルンマの彼女はめっちゃ身長が低くて、並んだ時にすごく身長差があります(笑)。チェックしてみてください」

■ルスラン・マリノフスキー(ウクライナ代表/MF/アタランタ所属)

【20-21シーズン成績:セリエA・36試合出場8得点12アシスト】
 ウクライナの名門シャフタール・ドネツク出身。ベルギーのヘンクを経て、2019年からアタランタでプレー。正確無比な左足が武器で、今季セリエAのアシスト王にも輝いた。

林監督「次はウクライナのマリノフスキーですね。もしかしたら、まだそこまで知られていないかもしれませんが、セリエAを見ている方にはお馴染みの選手です。彼の左足のパンチ力は本当に凄まじいものがありますし、パスのセンスもドリブルで運ぶセンスもある。

 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が率いるアタランタも十分魅力的なサッカーをするクラブですけど、マリノフスキーはさらにステップアップしてメガクラブでプレーするだけの力があるんじゃないかなと思って見ています」

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