スペインFWモラタ、過剰な批判に苦悩を吐露 不眠症も告白「限度がある」
EUROで決定機を逃す場面も多く、批判がエスカレート
ユベントスのスペイン代表FWアルバロ・モラタは現在開催中の欧州選手権(EURO)でゴールから見放され、批判を浴びている。しかし、なかには家族に対する死の脅迫も含まれるなど批判がエスカレートしているようで、モラタは「限度がある」と悲痛な胸の内を明かした。米スポーツ専門局「ESPN」がコメントを報じている。
今季ユベントスで公式戦20得点を決めたモラタはスペイン代表の背番号7を背負い、EUROのグループステージ3試合すべてに出場。第2戦のポーランド戦(1-1)ではゴールを決めた。
しかし、スコアレスドローに終わった初戦のスウェーデン戦(0-0)では決定機を逃し、第3戦のスロバキア戦では5-0の快勝の中でPKを失敗するなどミスも目立ち、批判にさらされていた。
モラタは「得点できないことを批判されるのは理解できる」と自身のパフォーマンスに満足していないことを認めつつも、その批判が過剰になっていると明かしている。
「脅迫を受けたり、家族を侮辱されたり、『子どもが死ねばいい』と言われる。これがどういうことか、自分の立場になって考えてみてほしい。(今週)僕は携帯電話を見ることができなかった」
モラタは家族に対する死の脅迫を受けたと告白。妻や子どもたちが、恐怖を感じなければならない事態を憂いた。「自分の仕事がうまくいかない時に批判されるのは理解できるが、それでも限度がある」と訴える28歳のストライカーは、「ポーランド戦後には9時間も眠れなかった」と不眠症になったことも明かしている。
「人は他人の立場に立って考えてみてほしい。誰かが僕に口笛を吹くのは、誰かがそうしたのを聞いたからだ。他の人がそれを煽るんだ」
モラタは過剰な批判や誹謗中傷が吹き荒れる現状に苦言を呈していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)