「クレイジーパス」 ブラジル代表FWが超絶“バックヒール股抜き”、好機演出を海外絶賛

華麗な技を見せたブラジル代表FWフィルミーノ【写真:ロイター】
華麗な技を見せたブラジル代表FWフィルミーノ【写真:ロイター】

コロンビア戦で同点弾のフィルミーノ、華麗な美技の“アシスト未遂”シーンにも脚光

 ブラジル代表は現地時間23日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループB第3戦のコロンビア戦に臨み、2-1と劇的な逆転勝利を収めて3連勝を飾った。この試合でブラジル代表FWロベルト・フィルミーノは同点ゴールを叩き込んだが、後半に華麗な美技から“アシスト未遂”シーンを作っていたと、海外メディアが注目している。

 コパ・アメリカ連覇を狙うカナリア軍団は、初戦でベネズエラに3-0と快勝すると、第2戦でもペルーを4-0と圧倒し開幕2連勝を飾っていた。迎えた第3戦、強豪コロンビア相手に前半10分、FWルイス・ディアスにバイシクルシュートで先制点を許し、今大会初失点を喫してしまう。思うように相手を崩せなかったブラジルだが、後半33分にフィルミーノがヘディングシュートで同点ゴール。この得点の直前に、主審にボールが当たりながら笛が吹かれなかったため、コロンビアがゴールの無効を求めて猛抗議を行い、その影響もあってアディショナルタイムが10分も取られたなかで、CKからブラジル代表MFカゼミーロの決勝点が生まれた。

 そんな物議を醸す展開のなかで値千金の同点ゴールを決めたフィルミーノだが、後半の別のシーンで華麗なプレーを見せていた。ゴール正面でFWリシャルリソンからのパスを受けたフィルミーノがトラップするも、ボールが足下に入ってしまい右に回転。相手ゴールに背を向けた次の瞬間、右足バックヒールでのスルーパスを選択すると、ボールを奪いにきたコロンビア代表DFダビンソン・サンチェスの股下を抜け、左から斜めに走り込んだネイマールの足下へ。ネイマールは相手GKダビド・オスピナをかわして右足でシュートを狙うが、ボールは右ポストを叩いてゴールとはならなかった。

 このシーンをコパ・アメリカ公式ツイッターが「輝かしい、ロベルト! ロベルト・フィルミーノによる卓越したヒールパス」との一文を添えて映像を公開。海外メディアも反応しており、英メディア「planet football」は「フィルミーノが並外れたバックヒール股抜きでネイマールの得点チャンスを創出」と見出しを打ち、「彼の史上最高のアシストの一つをほぼ記録した」と伝えれば、ポルトガルのスポーツメディア「Remate Digital」も「クレイジーパス」と表現して称えている。

 残念ながら“アシスト未遂”に終わったものの、フィルミーノらしい美技に多くのファンが魅了されたようだ。

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