「年齢は関係ない」 浦和18歳GK、痛恨ミスに涙…次戦へ決意「責任あるプレーを…」

浦和の18歳GK鈴木彩艶【写真:Getty Images】
浦和の18歳GK鈴木彩艶【写真:Getty Images】

GK鈴木彩艶、湘南戦で自らのミスから2失点で逆転負け「本当に悔しい気持ち」

 浦和レッズのU-24日本代表GK鈴木彩艶は、20日のJ1第18節湘南ベルマーレ戦に出場するも、ミスから痛恨の2失点。チームも2-3で敗れ試合後に涙も見せたが、オンライン取材対応では気丈に「時間は止まらないし、次にゲームが来るのは分かっている。ミスをした時こそ、いかに次のゲームでチームに貢献できるか」と話した。

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 鈴木は弱冠18歳ながら東京五輪を目指すU-24日本代表の活動に参加していたため、浦和の試合に出場するのは5月30日以来になった。そうした意味で「自分がいなくなってチームが良い状況だったので、フィットできるように、難しい試合になると思っていた」と話したが、厳しい時間が後半に待っていた。

 浦和が2-1でリードして迎えた後半25分、左サイドからのクロスに飛び出すも手前で湘南FWウェリントンにヘディングシュートを許し、同点ゴールになった。その判断について「スカウティングの部分でクロスからのヘディングは強いと。狙いを持ってはいたけど、先に触られてしまった。先に自分が触れるイメージだったが、それより高い打点で触られてしまった。出ない判断のほうが良かったのかもしれない」と、悔しさが募った。

 そして後半42分には、ゴール前からのビルドアップでパスが乱れて相手にボールを渡してしまうきっかけになり、そこからクロスのこぼれ球をDF岡本拓也に押し込まれた。自らのミスが絡んで2失点を喫する展開だっただけに、試合後には涙がこぼれた。

 それでも鈴木はチームメートからの励ましの声も受け、気持ちを立て直してオンライン取材の場に姿を見せた。

「2失点目と3失点目は自分のミスから。本当に悔しい気持ちだった。レッズで出る以上、年齢は関係ない。悔しい思いをした。厳しい声もあるけど、切り替えて次のゲームに向けてやるしかない。時間は止まらないし、次にゲームが来るのは分かっている。ミスをした時こそ、いかに次のゲームでチームに貢献できるか。ミスはあると選手たちは言ってくれている。しっかり前を向いていきたい。サポーターの皆さんに、次の(試合で)戦う姿勢を見せて、責任あるプレーをこれからもしていきたい」

 スケールの大きさは間違いなく、将来的に浦和だけでなく日本代表のゴールも守る姿が想像できる鈴木にとって、こうしたミスも成長の糧になるはず。東京五輪へのメンバー選出は22日だが、もとより年齢的には2024年のパリ五輪を目指す世代でもある。この痛いミスが、GKにとって重要な経験になったと言える日がやってくるはずだ。

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