レアル、ラモスと会長の“交渉決裂の会話”が判明 「交渉しているつもりかもしれないが…」
16年にわたってレアルの守備を支えたキャプテンを突き放したペレス会長
レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは、17日に退団セレモニーが行われ、クラブへの感謝を述べた。そのなかで、「遅かれ早かれ、僕は戻ってくるだろう」と語ったが、フロレンティーノ・ペレス会長との最後の交渉は、望ましいものではなかったかもしれない。レアル専門メディア「ディフェンサ・セントラル」が、会長とキャプテンの交渉の内実を伝えている。
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退団セレモニーで、「人生で最も難しい瞬間の一つ」「レアル・マドリードに別れを告げる準備などできていない」という言葉を並べたラモス。レアルは、これまでの給料から10%を減額した1年契約をオファーしたとされている。だが、ラモスは複数年契約を希望し、パリ・サンジェルマン(PSG)からオファーが届いていることをほのめかし、より良い条件を引き出そうとしたという。しかし、そうした行動がペレス会長には不満だったようだ。
11日にラモスは交渉をするつもりでペレス会長の事務所を訪ねた。しかし、穏便な話し合いにはならなかったという。スペインのサッカー番組「エル・チリンギート」で司会を務めるジョセップ・ペドレロル氏が明かした内容によると、ペレス会長はラモスに対して「君は私たちが交渉をしていると思っているんだろう? だが、私たちは交渉をしていない」と、契約交渉のオファーが無効になったことを突き付けたという。
さらにペレス会長は、「私は君がクラブを離れると言ったから、アラバを獲得した。君抜きでの計画を練り始めたんだ」と、バイエルンを契約満了で退団したオーストリア代表MFダビド・アラバが、ラモスの代役であることまで告げたようだ。
ラモスの会見に同席したペレス会長は、感謝の言葉を述べるとともに「ここは、いつまでも君の家だ。君のようなレジェンドは、常にレアル・マドリードのアンバサダーだ」と、コメントしていた。その日のペレス会長の様子について、ペドレロル氏は「本当に寂しそうだった」と語っており、お互いにとってつらい別れになったのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)