仏代表監督、モウリーニョの“圧力”に反撃 「トッテナムに同じことを思った」

フランス代表のディディエ・デシャン監督【写真:ロイター通信】
フランス代表のディディエ・デシャン監督【写真:ロイター通信】

EURO優勝予想に対するモウリーニョ氏の発言に、デシャン監督が皮肉コメント

 欧州選手権(EURO)の開幕(6月11日)を間近に控え、大会の優勝予想も過熱している。そんななか、2021-22シーズンからローマを率いることになっているジョゼ・モウリーニョ監督は、フランスが成功するためには「勝たないといけない」と発言。これを聞いたフランスのディディエ・デシャン監督は、モウリーニョ監督の失敗を振り返り、笑い飛ばした。英メディア「Football365」が報じている

 モウリーニョ監督は、昨季途中までマウリツィオ・ポチェッティーノ監督の後任監督として、トッテナムを率いていた。一時期はプレミアリーグで首位に立ったトッテナムだったが、21年に入ると失速し、シーズン途中で解任された。

 そのモウリーニョ監督に、EURO優勝の筆頭候補に挙げられ「勝たないといけない」とプレッシャーをかけられたデシャン監督は、フランステレビ局「TF1」の取材に応じ「私も彼の率いたトッテナムに、まったく同じことを思ったよ。でも、最終的にはそうならなかったね」と笑った。

 そして「(W杯を優勝した)世界王者という現状から、自動的に優勝候補になるだろう。そこから、さらに3年の経験を積んだんだ。とても大きなポテンシャルを秘めている。でも、そんなに簡単ではないんだ。バランスも重要になる。ボールを握るために、できることは全部やる。だが、それでもボールを持てない時はあるんだ」と、理解を求めた。

 モウリーニョ監督に皮肉を込めて言い返したデシャン監督だが、「プレッシャーに感じているわけではなく、それが現実なんだ。私たちは(優勝争いの)議論から逃げるつもりはない。フランスは、間違いなく優勝候補の一つだ」と、ポルトガル人監督の予想には同意した。

 1998年のW杯と2000年のEUROで連続優勝した経験のあるフランス。当時、選手だったデシャン監督は、指揮官としてもこの偉業を成し遂げることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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