“激戦区”ボランチで初先発初ゴール 川辺駿が自覚する熾烈な競争「結果を出さないと…」
相手GKのパスをカット、無人のゴールへ流し込み代表初ゴール
日本代表は7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でタジキスタンと対戦し、4-1で勝利した。すでに最終予選進出を決めていた日本は、これまでの試合とは大幅に選手を入れ替え、代表初先発のチャンスを得たMF川辺駿(広島)は3-1とリードした後半25分に代表初ゴールを記録。「初めての先発で少し緊張感はありましたが、徐々に自分のプレーを出せて、ゴールにもつながった」と手応えを口にした。
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前半6分にMF古橋亨梧(神戸)のゴールで先制した日本だったが、その3分後に2次予選初失点を喫して同点に追いつかれてしまう。「個人的には、初めてスタートから出るということで慎重に入りたかったですし、結果として後ろに重たくなってしまった」という川辺だが、「そこでバタバタせずに、追加点を取れて試合が落ち着いた」と振り返った。
そんな川辺の最大の見せ場となったのが、後半25分のシーンだ。タジキスタンがGKを含めたパス回しで攻撃のビルドアップをしているところで、川辺はGKから出たパスをカット。ボールを無人のゴールへと流し込み、代表初ゴールを決めた。
相手のパスをカットできるポジションが取れた理由を問われると、「前半にも似たようなシーンがあって、GKが(パスを)つないでくると思った。あの得点のシーンも、自分の右と左に(相手選手が)2枚いたのですが、マークをはっきりしながら、思い切って前に行った」と説明し、「駆け引きだったり、狙ったりする部分は非常に良かったと思う」と喜んだ。
日本代表のボランチは、オーバーエイジとしてU-24日本代表に合流中のMF遠藤航(シュツットガルト)、この試合にも出場したMF守田英正(サンタ・クララ)、MF橋本拳人(ロストフ)や今回は招集されていないMF柴崎岳(レガネス)、そしてU-24日本代表MF田中碧(川崎)もいる激戦区だ。
川辺自身も「個人的にも、また同じポジションの選手を見ても、毎試合毎試合、自分が結果を出さないと、このチームに呼ばれることはないと思う。その意味でも、数字という部分は必要だったと思います。そのほかのプレーも、良いプレーを増やしていかないといけない。1人で奪いきる力をつけていかないといけません」と自覚する。それだけに初先発初ゴールという結果を残せたことで、「やっぱり結果が出たことで少し安心しています」と表情を崩した。
今後、予定されているセルビア戦、キルギス戦に向けて、「残り2試合のなかでも、毎試合、毎試合結果を出さないと、自分も選ばれるポジションはないと思うので、しっかり毎試合毎試合アピールしたいなと思います」と再び気を引き締めた川辺は、代表定着に向けてアピールを続ける。
(FOOTBALL ZONE編集部)