ブラジル代表、コパ・アメリカ出場辞退の可能性浮上 コロナ禍での開催に反発と英報道

開催地がブラジルに変更となるなど大混乱となっているコパ・アメリカ【写真:Getty Images】
開催地がブラジルに変更となるなど大混乱となっているコパ・アメリカ【写真:Getty Images】

新型コロナ感染者増の母国開催に不満、主将MFカゼミーロは会見出席を拒否

 南米王者を決める南米選手権(コパ・アメリカ)は今月11日に開幕を迎えるが、直前で開催地がブラジルに変更となるなど大混乱となっている。そうした中で、新型コロナウイルスの流行が続くブラジルでの開催に代表選手が反発の意思を示し、参加辞退の可能性が浮上している。英紙「デイリー・メール」が報じた。

 今回のコパ・アメリカは昨年にコロンビアとアルゼンチンによる共催で行われる予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックにより、欧州選手権や東京オリンピックなどと同様に開催が1年延期となっていた。そのなかで国内で大規模デモが起きているコロンビアでの開催が不可能となり、新型コロナウイルスの流行が収まっていないことからアルゼンチンでの開催も断念せざるをえなくなった。

 開幕直前に開催地が白紙となる前代未聞の展開を迎えたなかで、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は現地時間5月31日に今大会がブラジルで開催されることを決定。しかし、これで全ての問題が解決したわけではない。ブラジルでの開催について同国代表選手が不満を持っているというのだ。

欧州でプレーしている選手たちは、新型コロナの感染者が増え続けている母国での開催に不安を感じており、参加を拒否する可能性も浮上。レアル・マドリードMFカゼミーロは抗議の意思表示として、3日に予定されていた代表チームの記者会見への出席を拒否したという。

 同会見内でブラジル代表を率いるチッチ監督は「彼らには意見があり、それを(ブラジルサッカー連盟の)会長に伝えた。適切な時期に公の場で発表するだろう。キャプテンのカゼミーロが欠席しているのはそのためだ」と話している。開幕まで10日を切ったが、混乱はまだ続いているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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