1968年生まれ「世界ベスト11」 3バックは“歴代最強級”、98年W杯の名手が多数選出

1968年生まれベストイレブン【画像:Football ZONE web】
1968年生まれベストイレブン【画像:Football ZONE web】

シュケル、ボバン、ヤルニのクロアチア代表トリオが攻撃の軸

 中盤の左には、ボバンとともに1998年のフランスW杯で初出場ながらクロアチア代表の3位に貢献したDFロベルト・ヤルニを入れる。圧倒的なスピードでサイドを支配、サッカー選手を引退した後はフットサルでもクロアチア代表として戦った。右ウイングバックには、1998年W杯で元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンとダブル司令塔を務めたMFユーリ・ジョルカエフを置く。ウイングバックとしてのプレーは未知数な部分はあるが、デシャン、デサイーが背後にいれば、持ち前のゴール前へ飛び込んでいくセンスは存分に生かせるはずだ。

 残る2トップには、1998年フランスW杯得点王の元クロアチア代表FWダボル・シュケル、そして90年代後半にミランのセンターフォワードを務め、96年欧州選手権(EURO)の優勝に貢献した元ドイツ代表FWオリバー・ビアホフを並べた。ジュゼッペ・シニョーリとファブリツィオ・ラバネッリの元イタリア代表FWコンビを入れたセカンドチームも、充実の顔ぶれが揃っている。

 タレント不足が否めないのはGKだ。ベストイレブンには、元チェコ代表GKパベル・スルニチェクを選出。チェコ代表として2度のEURO出場を果たしたGKは、2015年に47歳の若さで心臓発作を起こし亡くなっている。

 彼らが生まれた1968年は「ミュンヘンの悲劇」から10年の歳月を経て、マンチェスター・ユナイテッドが欧州チャンピオンズカップ(現・UEFAチャンピオンズリーグ)を優勝した年だ。バロンドールには、元北アイルランド代表FWジョージ・ベストが選出されている。また、UEFAカップもリーズが制しており、イングランド勢の強さが際立った1年となった。

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