ミラン敗戦にも本田は伊紙の評価でいずれも及第点の6点 「厳しくハードな仕事を強いられた」

 

ヘディングでの決定機も「偉大なブッフォンに出くわした」

 

 ACミランの日本代表MF本田圭佑は20日のユベントス戦で4-3-3システムの右ウイングで先発し、後半38分までプレー。試合は0-1で敗れたが、辛口で有名なイタリア地元紙はいずれも本田に及第点を与え、奮闘を評価した。

 ガゼッタ・デロ・スポルト紙は本田に6点を与えている。

 寸評では「ミランの2人のサイドアタックは厳しくハードな仕事を強いられた。自陣に戻り、カバーし、息つく暇がなかった。危険な攻撃ができない。本田はヘディングできたが、偉大なブッフォンに出くわした」と評されている。

 本田は前半27分にMFムンタリからのクロスにイタリア代表DFキエッリーニと競り合いながらヘディングシュートを放ったが、イタリア代表GKブッフォンに阻まれた。

 この試合で放ったシュートはこの1本だけ。ドリブル突破は1度試み、成功。前線への有効なパスはわずかに1本とのデータも紹介されている。攻撃面で見せ場はなく、守備に奔走させられたことが浮き彫りになった。

 一方、2試合ぶりに先発したイタリア代表FWステファン・エルシャラウィも同じ6点だった。

「寛大なエルシャは死ぬほど走り回り、ダーティーワークもし、犠牲になっていた。チームに埋没し、チームのために自分を消した。彼のプレーぶりが、ユベントスにミラニスタが劣っていることを象徴していた。最高のFWがディフェンダーに変貌することを強いられるのなら、それは屈服する運命である」

 本田の右ウイングと同じく、左の翼もセリエA3連覇中の王者相手にもがれた。それでは勝ち目が薄い。

 フィリッポ・インザーギ監督の采配もまた及第点の6点だった。

「戦力差は事前に心得ていた。大きな謙虚さを持ち、周到な準備をしていた。コンパクトに守る。カウンター攻撃で聖人の加護を祈る。その計画は半分機能した。守備は耐えたが、攻撃は本田の1回きりのチャンスしか生まれなかった」

 寸評ではそう報じられ、ユベントス相手に見せた堅守速攻という戦術面の適切さは評価された。だが、攻撃面でチャンスが少なかったことも厳しく指摘されている。

 またガゼッタ紙では、ミランの最高点はDFサパタの6・5だった。

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